住宅の隙間

快適な室内環境をつくるための条件は以下の5つです。

①躯体温度を安定させる。

②断熱材を湿気から守る。

③計画換気の前提条件を揃える。

④冷暖房機器の効果を高める。

⑤結露が起きにくくする。

これらの条件を満たすための高断熱・高気密住宅な訳ですが、

世に出回る高断熱・高気密住宅、本当に大丈夫なんでしょうか?

次の写真をごらんください。

 

グラスウールの施工がきちんとなされていない現場です。

表面の防湿フィルムが破れていたり、断熱材が入っていないところが見られます。

こちらは、現場発泡ウレタンの現場です。

吹き付け厚さの不足や欠損(穴)が見られます。

上の写真は、断熱材の施工不良部分を赤外線カメラで撮影したものです。

クロスの上からはなんの問題も見られませんが、断熱材の施工不良により

温度ムラが見られます。温度ムラが大きくなれば、結露の恐れも大きくなります。

 

上の写真は、隙間風の測定風景です。

スイッチプレートやコンセントプレート、幅木と床の取り合い部、キッチンの配管部などから

隙間風が出ている事がわかります。

24時間計画換気を義務付けられた最近の建物は、建物内が外気に比べて負圧になる事が多くなります。

隙間があれば、そこから外気は建物内に侵入します。

冬の寒い朝、暖かい室内に冷たい外気が侵入してきたとしたら・・・。

スースーして寒いのはもちろんですが、建物の中で結露を引き起こしているかもしれません。

写真は築20年の札幌市の建物です。

グラスウールの施工不良により、断熱材はカビてしまい、柱や梁は腐朽菌の被害にあっています

こうならない為にはどうしたら良いと思いますか?

弊社では、『 FPの家 』 を建てる事で、こうした問題を解決しています。

水に強い硬質ウレタンフォーム製パネルを隙間なく取り付けます。

その継目にはアルミテープを貼って、さらに気密性を高めます。

構造金物の廻りもしっかり気密処理。

配管廻りの気密処理もバッチリです。

構造体と断熱パネルの取り合い部にはしっかりとウレタン充填を行います。

窓廻りも同様です。

その上から、アルミテープを貼ります。

こうした細かい施工をした上で、施主立会のもと行うのが『気密測定』です。

家全体の隙間面積が測定でき、その場でC値が算出されます。

弊社の建物は0.3㎠/㎡くらいでしょうか。

断熱材を厚くしたからとか、性能の高い断熱材を採用したからで、快適な室内環境は実現できません。

しっかりと気密処理を行うとともに、断熱欠損を徹底的になくす施工体制および、それを確認する検査体制がなければ

せっかくの高断熱住宅も、壁体内結露により、その寿命を短くすることになります。

高断熱・高気密住宅をお考えのみなさん!

工務店選びの際には、是非ご確認を!

 

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posted by t.arai

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