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先日、秋葉原で外部セミナーを受講する機会があったのですが、
その際に立ち寄った書店で、
こんな本、見つけました。
『よくわかる最新 断熱・気密の基本と仕組み』
堀清孝 著
秀和システム 発行
サブタイトルには、断熱・気密の最新技術を基礎から学ぶとあります。
私も、高断熱・高気密なすまいづくりを行う人間のひとり。
日頃からアンテナを張り巡らしているつもりではありますが、こうした本を見つけてもあまり触手が動きません。
どうせ、たいした情報もないんだろうなぁー。結構いい値段だったりしますし・・・。
でも、今回は購入してみました。(税別1800円は痛い出費です。)
弊社はFPの家しか、つくっていません。
こういう本を読んでいると、普段当たり前のように行っている事が、世の中のすまいづくりとは違っている。
「よその家は、こんな風につくられているんだぁー。」
などと、改めて感じたりします。
例えば、断熱材の種類による施工の難しさと性能もそのひとつです。
繊維系断熱材(グラスウールやロックウール)は安価でそこそこの断熱性能を期待できる事から、大多数の住宅に採用されています。
FPの家の硬質ウレタンフォームと比較すると、どの位違うのでしょうか?
本の中に出てくる資料によれば、
グラスウール10K(100mm)と同程度の断熱性能を得ようとする場合、
硬質ウレタンフォーム(現場発泡ウレタン)の厚さは60mmとなります。
その時の価格は前者の価格500円/㎡に対して、後者の価格は2000円/㎡ですから、
仮に断熱面積(外皮面積)が250㎡とすると、250×(2000-500)=37.5万円の差になります。
なるほど
これだけ金額が変われば、繊維系断熱材を採用する理由もわかります。(予算を最重要視するのであれば、仕方ないですよね。)
でも繊維系断熱材の欠点と言われる、施工の難しさはどうなんでしょうか?
隙間なく施工する。(筋違や電気配線、換気扇の穴など。なかなか大変です。)
内側に気密シートを隙間なく貼る。
繊維系断熱材は、結露等により水分を含んでしまうと断熱性能が大きく低下します。
低下した断熱材は、ますます結露を誘発し、木材腐朽菌や白蟻を招く事になりかねません。
その施工には、熟練度としっかりとした施工管理が求められます。(他人事ながら心配です)
ちなみにFPの家の断熱材は硬質ウレタンフォーム(2種2号)。現場発泡ウレタン(A種1)とは性能が若干違います。
前者0.034W/m・Kに対して、後者は0.024W/m・K(グラスウール100mmに対して前者60mm/後者42mm)となっています。
硬質ウレタンフォーム(2種2号)×105mmに相当するグラスウールの厚さは210mmになりますから、その性能差は歴然でしょ?
残念ながら価格も、グラスウールや現場発泡ウレタンより高価なんですけど・・・。
施工研修を受け、終了証を得た管理者のもとでマニュアルに則った施工を行う。
隙間の無い断熱施工が出来ているかどうかは、構造段階に行う気密測定を行う事で自信を持って判定が出来る。
つくづくFPの家のしくみって、良く出来ていると思います。(緑字の部分は私の心のつぶやきです。本には書いてありません。)
こうした事が、この本を通じて一般ユーザーの目に留まる時代なんだなぁー。とつくづく感じてしまいます。
『結露が窓下に起きる理由』と題して、上図をもとに説明している頁があります。
生活を悩ます結露は、窓にできる結露と壁の床面当たりに出来る結露が代表的です。
窓の結露も窓全面ではなく、窓の下のほうに出来るのは何故でしょうか?
その答えは表面温度の温度ムラにあるのですが、ここでは省略させていただきます。
こうした表面温度のムラも、高断熱住宅になると改善されると書いてありますが、
FPの家ではなんと2℃以内!におさまっています。
『FPの家とそうでない家の違い』
もっと勉強して、皆様に知っていただければと思います。
株式会社 アセットフォー↓↓↓↓
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posted by t.arai
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