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内部結露のお話です。
冷たい空気はわずかな水分しか含む事が出来ません。
水分が壁の中に入り、それが排出されなければいずれ結露を引き起こしてしまいます。
「では、事前に止めればいいのでは?」と、誰でも考えるでしょう。
断熱設計の基本は上の3つです。
断熱性能と防露性能、気密性能は、切っても切れない関係。どれひとつ欠かせません。
上図のように防湿層・気密層・断熱層は、連続させる必要があります。
では、工事の実態はどうなっているのでしょうか。
写真は繊維系断熱材の代表選手「グラスウール」の施工状況の一例です。
耳付グラスウールは袋の室内側に防湿層の機能が備わっています。両側にある耳を柱や間柱の正面にタッカーで留めるようになっていますが、
施工者によっては、耳を柱・間柱の側面に留めてしまう事もあるようです。このような施工では防湿層の連続性が無くなり、折角の機能も台無しです。
BやDはコンセントやダクト廻りの防湿層が破られ、断熱材も無造作に入れられています。
施工者の技量によって左右される防湿層、どの程度の影響があるものなのでしょうか?
内部結露を防ぐには以下のセオリーがあります。
①室内側に防湿層を設ける必要がある。
②壁内に入った湿気を早期に排出するための外壁通気層が有効である。
③室内外の透湿抵抗(湿気の通りにくさ)を高くする必要がある。
セオリーをまとめるとこのような施工になります。
断熱層の内側に防湿層を設けて、室内側の水蒸気が入りにくくする。
断熱層の外側は透湿性を高くし、通気層を設けることで外気に水蒸気を逃がしやすくする。
上図は施工の良し悪しによる熱貫流率の違いです。(熱が逃げる訳ですから、湿気も逃げやすいでしょうね。)
きちんとした施工、やっぱり必要なようですね。
しかし、これらを守らなかったからと言って必ず結露が起こる訳でもありません。
でも内部結露はいったん発生すると、建物にとって非常に怖い病気となります。
その理由は気化熱にあります。
気化熱とは、液体が期待になる時に周囲から吸収する熱のことです。
風呂上りにそのままでいると体が冷えて風邪をひきそうになったことありませんか?
これは、体についた水分が気体になろうとする時に、周囲から熱を吸収するために体が冷えることが原因です。
では建物で結露が発生するとどうなるのでしょうか?
図のように夜に結露を起こしたサッシは、午前中1~2℃くらいまでしか温度が上がりません。
これは、表面結露で出来た水滴が気化しようとする時に、気化熱がアルミサッシを冷やしていたからです。
ようやくすべての水滴が気化した時に初めて、アルミサッシの材料温度も周囲の温度に同化しています。
いったん表面結露が発生すると、その水滴が無くなるまではその付近の材料温度は低いままなのです。
これはどういう事を意味するのでしょうか?
突然の雨で服を濡らす事があると思います。しかし暖かいところに入り、乾かせば服が傷むという事はありませんよね。
でもいつまでも濡れた状態にしておくと、カビが生え、変な臭いがしてきます。
建物も全く同じです。一度や二度、壁の中が結露しても、それが乾けば何の問題もありません。
濡れた服をそのままにしておくとカビが生えるように、建物に使われている木材や金属も濡れたままにしておくと腐ってしまいます。
これが内部結露の果てにやってくる木材腐朽・金属のサビなのです。
常に木材や金属が乾かない状態になってしまう原因は気化熱と言えるでしょう。
たった一回の内部結露から派生する気化熱による低温の持続と、それによる内部結露再発のリサイクル、怖いですよね。
FPの家なら大丈夫です。
透湿抵抗の高い硬質ウレタンフォーム断熱材で、家中をスッポリとくるんでいます。
施工者も管理者も、施工研修を行った専門家。熟練度は期待できます。
おまけに、防湿・気密層の連続施工の良し悪しを、全現場で気密測定をする事でご確認いただけますから安心です。
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posted by t.arai
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