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『FPの家 Y邸』
昨日の朝、地盤調査を行いました。
既存建物の解体・撤去もようやく終わりましたが、まだ敷地の端にコンクリート片が積まれている状態。
重機やダンプカーの合間を縫って『SS試験』を行いました。
SS試験については、以前にも何回かこの場を借りてご紹介していると思います。
試験の解析結果はまだ聞いていないのですが、解体時に掘削・埋め戻しをしていますから
間違いなく地盤改良が必要になると思われます。
改良工事につきましては、後日施工状況の写真を交えてこの場でご紹介したいと思います。
地盤調査を無事終え、午後3時から
地鎮祭を行いました。
地鎮祭?
聞いた事はあるけど、何やるの・・・。って人、多いですよね。(多分・・・)
簡単に説明させていただきます。
ちなみに今回は神式です。(仏式やキリスト式もあるようです。)
建築工事に先立ち、土地の神を祝って敷地を清め、工事中の安全と建築物の末永い加護を願う祭りです。
起工式が行われる場合には「地鎮の儀」としてその一部に含まれます。
個人住宅工事では、割愛しても構いません。主催は施主ですから、行うかどうかは施主の判断次第となります。
儀式のやりかたは地域の風俗・習慣と密接なかかわりがあり、地方によって異なります。
祭主をお願いする神官と事前に打ち合わせが必要です。
住宅工事規模で行われる略式の例をあげると以下の通りです。
神社との打ち合わせに必要な事項
①日時と場所(大安・先勝・友引など)
②施主の氏名・施工者名・設計者名
③参加者の人数(玉串をお供えする人数)
④神饌品(お供え)をどちらで用意するか
⑤神官への送迎の必要の有無
⑥神官への謝礼の額
1週間位前には日時を決定する必要があります。
用意する物
①斎竹(いみだけ)~神座の四隅に立てる青竹
②斎砂(盛砂)~鍬入れに用いる
③斎鍬・斎鋤(鍬もしくはスコップ)~正式には鎌も入る。特別に木製で揃える場合もあるが、
普通はスコップの柄に半紙を巻き紅白のテープを結んで代用する。
①~③は施工者が用意する。
④神籬(ひもろぎ)~神座でさかきの枝に麻芋と紙垂をつけたもの
⑤玉串~さかきの枝に紙垂をつけたもの
⑥紙垂~和紙を形に切ったもの
⑦祭壇用の台~散供用案。神へのお供えを置く台で玉串案・神饌案といった呼び方をします。
⑧神饌~米・塩・山の幸3種・海の幸3種・畑の物3種・お新酒(米・塩を除き、奇数で揃える)
④~⑧は神官が容易してくれますが、神饌については神官の指示を得て施主や施工者が用意することが多くなっています。
この他、酒・祝儀。必要に応じて、直会(なおらい)のための飲み物やおつまみが必要となります。これらは施主が用意します。
儀式の順番
①手水の儀~式場入口に設けられた手水桶から柄杓で3回に分けて水を注ぎ、手を洗い口をすすぎ白紙で手を拭きます。
入場の儀式ですが、住宅ではほとんど行われません。
②修祓(しゅうばつ)の儀~神官によるお祓いの儀です。祭壇に供えられたものから始まり、施主・参加者の順にお祓いをします。
③降神の儀~祓い清められた式場に神を迎える行事で、神官により神をお迎えする降神の詞が唱えられます。
④献饌の儀~神饌を神の前に供えます。一般的には開始前に供えておき、お神酒を入れた瓶子の蓋を取るだけです。
⑤祝詞奏上~土地と建物の安全を神に願って神官は祝詞を読み、参加者も頭を下げて願い捧げます。
⑥四方祓い(切麻散米)の儀~お神酒・米・塩・白紙(正式には切木綿)を敷地の中央と四隅に撒きます。
⑦鍬入れ~起工の意味を込めて、施主が鍬またはスコップで、盛砂を3度掘るしぐさをします。
正式には、設計者が鎌、施主が鋤、施工者が鍬の順番で行います。
⑧玉串奉奠~さかきの枝に紙垂をつけたものを施主・設計者・施工者の順に神前に捧げます。
⑨徹饌~神前のお供えを下げる儀式。実際にはお供えはそのままに、お神酒の蓋をして終わります。
⑩昇神~お迎えした神をお帰しする儀式で、昇祝詞を奉上します。
これによって儀式は終わり、参列者の直会となります。
地鎮祭に必要な経費
①神官祝儀(初穂料・玉串料)・・・30~50千円(お迎えをしない場合はお車代5千円加算)
②お供え料(神官が用意する場合)~5~10千円
③斎竹・サカキ・・・3~5千円
④祝儀
大工頭・・・5~10千円
鳶職頭・・・5~10千円
施工会社責任者・・・5~10千円
設計者・・・5~10千円
⑤酒・おつまみ代(直会を行う場合)・・・20千円~30千円
となり、合計すると78千円~135千円位が相場となります。
結構、費用のかかるものですよね。
地鎮祭をやるかやらないかは、あくまでも施主が判断する事です。
じっくり考えて決めてください。
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posted by t.arai
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