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『FPの家 Y邸』
配筋工事始まりました。
工事に先立ちまして、まずは鋼材(鉄筋)の出荷証明書及び検査証明書の確認を行います。
話は少し逸れますが、弊社の建物は、2階建て・3階建てを問わず下図のような基礎断面を採用しています。
もちろん構造計算を行いその強度は確認しているのですが、
その都度断面寸法や配筋要領や変えていては、作業効率も落ちヒューマンエラーの元にもなりかねません。
いつも同じ職人が、いつも同じ基礎を作ることで、間違いのないしっかりとした施工を行えるというのが弊社の小さなこだわりです。
話を戻しましょう。
一番上の書式は、出荷証明書といい、どの現場にどのような鋼材をいつ納めたかが書かれています。
D16及びD13そしてD10の3種類の異形鉄筋の表記と、工事場所、出荷年月日を確認します。
二番目以降の3枚の書式は、検査証明書といい、
それぞれの太さの鋼材の化学成分や引張試験・曲げ試験の結果が書かれています。
どちらの書式にも出荷元や試験を行ったものの社名及び社判が押されています。
いよいよ配筋工事です。
まずは、外周部の鉄筋を配置します。
予め専門工場で組み立てられたユニットを並べ、結束線を使って鉄筋を一本づつ繋いでいきます。
継手部分は、それぞれの太さの鉄筋により定着長さが決まっているので、長さを確認しながらの作業になります。
写真では、灰色の車輪のようなもの(ドーナツ型スペーサー)を
型枠と鉄筋の間隔(かぶり厚さ)を確保する目的で一時的に使用していますが、
鉄筋が組み終わった段階で外します。
主筋(頭頂部筋や下端筋など)にD16を使うのも、弊社のこだわりです。
もちろん、立ち上がり筋の先端にはフックを設けています。
次に地中梁のユニットを、外周部ユニットに定着長さを確認しながら繋ぎます。
鉄筋の下端にある灰色のもの(スペーサーブロック)は、捨てコンと鉄筋の間隔(かぶり厚さ)を確保するためのものです。
(捨てコンを省略すると、スペーサーブロックを置いた位置により鉄筋との間隔が充分確保出来ない場合がでてきます。)
かぶり厚さは基礎の耐久性に大きく関わるので、きちんとした施工が求められるポイントと言えるでしょう。
外周部及び地中梁の配置を終えたら、次は耐圧盤の配筋を行います。
弊社の耐圧盤は上下2段に鉄筋を配置する、二重配筋です。
耐圧盤の厚さも200mmと、他社に比較するとかなりしっかりしていると自負しています。
まずは下端筋を図面に従って配置します。
鉄筋の継手は、しっかりと定着長さを確保した上で結束線で繋ぎます。
スペーサーブロックも、一番下の鉄筋の下に置きます。
この後も配筋作業は続きます。
その様子は次回ご報告いたします。
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posted by t.arai
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