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『FPの家 Y邸』
先日に引き続き、配筋工事進行中です。
まずは、前回説明の補足から
立ち上がり部の縦筋先端や、地中梁の帯筋端部等にフックがある事に注目してください。
鉄筋端部のフックは、先端を曲げる事でコンクリートとの付着を良くするためのものです。
凹凸の無い丸鋼を使用する場合には、法律上必ず必要になります。
しかし、付着力の高い異形鉄筋(凹凸のあるもの)を使用する2階建ての場合は、
必ずしも必要とされません。
弊社では、異形鉄筋を使用しつつフックも設ける事で、より安全性の高い基礎をお届けしています。
基礎の耐久性を高めるためには、適正なかぶり厚さを確保する必要があります。
かぶり厚さとは、鉄筋からコンクリート表面までの距離の事です。
厚い程、雨水の侵入などから鉄筋の酸化を防ぎ、基礎の耐久性を高めることが出来ます。
立ち上がり部分の必要かぶり厚さは、土に接する場合40mm/そうでない場合30mm。
型枠内側から鉄筋までの寸法を測っていただければ、かぶり厚さは確認する事が出来ます。
フックを設けた上で、これを確保するためには最低でも135mmの幅が必要になります。
建売住宅では、立ち上がり巾が120mmなんて事もあるようですが・・・。(きっと、フックは省略しているのでしょう。)
弊社の立ち上がり巾は180mmです。たっぷりとかぶり厚さを確保しています。
現在現場では、耐圧盤下端筋の配置を行っています。
図面の通りに鉄筋を並べ、結束線で固定していきます。
写真のような、鉄筋結束機を使う人もいれば
手ハッカーという道具を使って手作業する人もいます。
鉄筋の長さが足りない場合は継手を設けますが、
その定着長さが太さによって決められている事は、前回お話した通りです。
今回お話したいのは、継手を設ける際には隣接する鉄筋の継手と同じ位置にはしないのが望ましいという事です。
写真を見ると、継手が一本おきになっている事がわかります。
また、スペーサーブロックの配置は900mmピッチになっています。
スペーサーブロックは30×40×50×60×70という規格の物を採用しています。
ブロックの向きによって、捨てコンから鉄筋下端の距離を変える事が出来るスグレモノです。
耐圧盤下端の配筋が完了したため、上端の配筋が始まりました。
上下の鉄筋の間隔を確保するために、タワースペーサーを配置します。
まだまだ、作業は続きます。
いよいよ明日は、住宅基礎配筋見学会。
現地では、基礎業者の仕事っぷりを見ていただきながら、
現場監督の私が住宅基礎の配筋や、その他のポイントを説明させていただきます。
なるほど!
ムムム・・・
そんな、見学会になれば良いんですけど。
是非ご来場ください。
お待ちしています。
https://www.assetfor.co.jp
posted by t.arai
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