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久し振りの
『こんな本、見つけました。』
今回は、2冊ご紹介します。
『住宅づくりの新しい常識
高気密木造軸組住宅をもっと知ろう』
および
『日本の木造住宅の常識を変えた
高断熱高気密住宅』
どちらも、著者は北村忠雄氏、幻冬舎ルネッサンス刊。
弊社が採用している、第3種換気システム「ルフロ400」の製造メーカー
日本住環境㈱常務取締役が書いた本なんです。
本の一部をご紹介します。
人体周辺には、秒速0.15mから0.22mというゆっくりとした上昇気流があり、
急激な温度変化から人体を守っています。
ところが冬など、外気温度が低く、風が強いと、この上昇気流が吹き飛ばされ、
冷たい外気が肌に当たるので寒さが身にしみるのです。
ヘェー、そうなんですね。知らなかった。
こんな感じで、イラストとともに、比較的わかりやすい言葉で説明されています。
この本、
一般ユーザーのために
木造軸組住宅の
気密施工とその必要性や有効性
計画換気システムの必要性と有効性
を断熱や防露・防風なども織り交ぜながら
なるべく、専門用語を使わないように配慮し
わかりやすく書いたものなんです。
健康・快適な住宅をお求めの方には、是非手に取っていただきたい二冊です。
たとえば、こんな内容が載っていました。
住宅の気密性はどの程度必要か
住宅の気密性能は、「床面積当たりの相当隙間面積(C値)㎠/㎡」で表し、この数値が小さい程、
高気密である事が判ります。
平成11年基準の建築主の判断基準にある気密性能に関する基準で、気密仕様の寒冷地住宅は
2.0㎠/㎡以下と示されていました。~中略~
木造住宅で高気密と呼べる気密性能は鉄筋コンクリート住宅と同程度が目安になるでしょう。
鉄筋コンクリート住宅よりも隙間がある木造住宅を高気密住宅と呼ぶのは
誰が見ても可笑しいです。
鉄筋コンクリート住宅の気密性能試験をすると、
床面積当たりの相当隙間面積は、0.6㎠/㎡でした。~中略~
強風の影響や内外温度差の影響を受けない機械換気を実現できる相当隙間面積は、
0.5㎠/㎡以下の気密性能が必要です。
寒冷地は0.3㎠/㎡以下の気密性能が必要です。~以下略
住宅にはその立地条件や気候、建物形状等により様々な影響が与えられます。
窓位置や給気口の位置によって、風の入り方も大きく異なります。
風下に給気口を設置しても、強い風が吹いた時には空気は入りません。
1階よりも2階の方が暖かい空気の排出が大きいのも当たり前の話です。
気密性能と計画換気って、思った以上に様々な要素が影響しているんですよね。
弊社の建てる住宅の床面積当たりの相当隙間面積は0.1~0.5㎠/㎡です。
強風時を考えた必要気密性能はクリア出来ていますが、
経年劣化を考えると、0.1~0.3㎠/㎡に収める必要がありそうです。
その為の対策、しっかりととらないとなりませんね。
https://www.assetfor.co.jp
posted by t.arai
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