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今回から、私がこのブログを担当する事になりました。(うそうそ、変わっていません。)
『FPの家 Y邸』
野地合板、張り終わりました。
さすがに、シンプルな切妻屋根。
作業はあっと言う間に完了です。
まずは屋根に野地合板の為の墨を入れます。
残念ながら、写真はありません。・・・
この墨に合わせて、野地合板を張っていきます。
上のイラストのように、屋根垂木に対して野地合板を長手に張っていきます。
その際、合板は千鳥(交互)に配置するよう心掛けています。
合板の留付には、長さ50mmのN釘を使用し、その留付間隔は150mm以内とします。
釘打ちに先立ち、野地合板に墨を付けます。
この墨が屋根垂木の中心になります。
野地合板は、屋根タルキに留めなければなりません。
でも合板を張ってしまうと、屋根垂木は見えなくなってしまいます。
実は、合板を屋根垂木の上に乗せる際に屋根垂木の位置を合板にマークしておくんです。
これを目安に墨を引き、釘を打ちます。
釘が線から多少ずれても問題はありません。
小さくてわからないと思いますが、釘頭を良く見ると『50』という数字が書いてあります。
打った後でも、釘の長さや種類がわかるようになっているんです。
色と頭の数字は釘の長さを、頭の網目の有無は釘の種類を表します。
細かい所ですが、監理をする側からすると非常にわかりやすい工夫だと思います。
野地合板の施工が無事完了しました。
早速、足場屋さんが到着。
屋根足場を架け始めました。
ここで合板について、簡単にお話したいと思います。
上のイラストは合板の出来るまでを簡単にまとめたものです。
じっくり、ご覧ください。
合板には、色々な種類があります。
樹種別で言えば、
①シナ・カバ・セン・ブナ・ナラ等の国産広葉樹
②ラワン等の外国産広葉樹
③カラマツ・すぎ・アカマツ等の国産針葉樹
④ベイマツ・ラジアータパイン等の外国産針葉樹
に分かれます。
また接着性能別で言えば
①特類・・・フェノール樹脂接着剤等、住宅の耐力壁等の構造耐力部材や常時湿潤状態の場所で使用する合板
②1類・・・メラミン樹脂接着剤等、屋外や長時間湿潤状態の場所で使用する合板(タイプ1)
③2類・・・ユリア樹脂接着剤等、屋内内装や多少湿気のある場所で使用する合板(タイプ2)
④3類は省略します。
に分かれます。
さらに用途別になると、普通合板・特殊合板・その他加工合板等がありますが
普通合板の中の『構造用合板』はさらに2種類に分かれます。
①構造用合板1級・・・特類・1類、2×4住宅の耐力構造上必要な部位に使用される合板
②構造用合板2級・・・1級と同様に使用されるが、針葉樹合板が主である。
今回、野地合板に使用したのは、国産材針葉樹で、特類・2級でした。
わかりにくい写真で申し訳ありませんが、野地合板に押されたJASマークです。
このマークを見ると、構造用合板/特類/2級/厚さ・サイズ/表面材のグレード/製造元/ホルマリンの発散グレードが
わかります。
合板のJASマークは他にもいくつかあります。
皆さんも、合板を見かけたらJASマークを確認してみると面白いかも
JASマークは、ご存じ『JAS』に定める基準以上の品質を持つ製品である証です。
また、JASはJapanese Agricultural Standardの略称で日本農林規格といいます。
工業製品なのに、JISではなくてJASなんですよね?
野地合板を張り終えた大工さん達は、構造金物を取付け始めました。
鋼製火打も、しっかりと取り付けてあります。
金物の取付が完了しだい、壁パネルの施工が始まります。
その模様は、後日この場を借りてご報告します。
では、サラバじゃ。
とーぉっ!(悪乗りしています。ごめんなさい。)
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posted by t.arai
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