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『FPの家 Y邸』
いよいよ、FP床パネルの施工です。
その前に、軽くいつものお勉強タイムです。
FPの家の床は上のイラストのようになっています。
簡単に言うと、
土台および大引の上にFP床パネルが隙間なく敷き詰められ
その上にフローリング等の床材が直接貼られます。
いわゆる、『床下断熱』が基本です。
下のイラストは、外張断熱工法によく見られる『基礎断熱』となります。
基礎の内・外に貼る方法があります。
基礎断熱は、基礎外周部の気密化を注意するだけで、気密施工が容易に出来るので
気密性能を安定的に確保しやすく
基礎コンクリートを室内や地熱の蓄熱層に使えるので、省エネ効果も高い。
というメリットがあります。
地面は一年中を通して、温度が一定していますから、立ち上がりの外側もしくは、
内側に断熱材を貼ることで断熱施工は済んでしまいます。
床下断熱に比べて、比較的安価であり気密も採りやすいのが特長です。
しかし、コンクリートから発生する湿気対策(工事中の雨水も問題になりかねません。)や
断熱材が蟻道(白蟻の通道)となりやすく対策が必要です。
FPの家が床下断熱にこだわるには理由があります。
(玄関土間やユニットバスがある場合にのみ、はその部分を基礎断熱にしていますが・・・。)
床仕上の直下に対流する空気があっては、床材に蓄熱することが出来ず
表面輻射も期待できません。
寒い冬、床暖房をしている訳でもないのに
床がポカポカ暖かい。そんな家で快適に過ごしていただきたい。
こんなところでしょうか・・・。
床には、床下からの冷気や湿気の侵入を防ぐ重要な役割があります。
日本人は、室内では靴を履かずに生活をするため
直接足に触れる床は健康にも大きな影響を与えると言われています。
足裏には多くのツボが集中しますからね。
足裏を通じて、一年中自然なぬくもりを感じていただければ・・・。
それでは、FP床パネルの施工スタートです。
床パネルの木口にも、品番が書かれています。
YSMは、床用パネル/910モジュール/柱105角を表します。
0918は、巾910mm×長さ1820mmを表します。
最後のLは、長さが柱半分短いことを表します。
Wであれば、巾が柱半分短いことになります。
柱一本分短い場合は、L2とかW2となります。
床パネルは実際の寸法よりも1mmだけ小さく作られます。
910×1820のパネルで末尾にLがついている場合は
804×1766が製品寸法となります。
パネルの厚さは100mm。
ウレタン断熱材の厚さは88mm、その上に12mmの針葉樹合板が貼られています。
床パネルの施工は、加工から始まります。
(部屋の真ん中に使用する場合には、不要な作業となります。)
柱の角や筋違の為の欠き込み。
水道配管などが干渉する場合は、予め寸法を測りパネルを切り欠きます。
ドリルを使って穴を開けることもあります。
パイプの寸法は色々あります。
ある程度の大きさに対応できる『自在錐』を先端に取り付けたドリルで
穴を開けます。
床パネルは厚いので、このドリルだけでは、貫通することができません。
回し引きという小さなノコギリを使い、ウレタン部分に穴を開けます。
表面の合板や廻りの木枠以外はウレタンですから
カッターでも簡単に切る事が出来ます。
加工が終わったパネルの木枠部分の紙を切り取ります。
切り取りが終わったら、敷き込みたい場所まで運びます。
床パネルは、壁パネルに比べて重いのが難点かもしれません。
床パネルを敷き込む前に床下の清掃をします。
ゴミが残っていたら、白蟻のエサになるかもしれません。
注意深く、清掃をします。
パネルの裏面および木口・木端の木枠すべてに防蟻剤を塗布します。
パネルを倒して、敷き込みます。
ここでもウレタン掛矢の登場です。
何回も叩きます。
ようやく入りました。
水道配管もバッチリ納まっています。
長いビスで土台とパネルを固定します。
長さ、180mm!
とても手では留められません。
電気ドライバーに感謝ですよね。
柱や筋違部分も見事におさまっています。
パネルと柱や筋違の間に、隙間が見えると思います。
どうして隙間があるの?
その質問は、ここではお答えしません。
いずれ、時が来たら説明させていただきます。
どうかお楽しみに・・・。
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posted by t.arai
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