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シルバーウィーク真っ只中ですね。
弊社は本日から3日間のお休みを戴いております。
FP戦隊アセット4の活動も、とりあえずお休み。
戦士の休息です。
この機会に、グラスウールでつくる高断熱住宅の施工について
全国木造住宅生産体制推進協議会が発刊している
平成25年度 国土交通省補助事業
住宅省エネルギー技術
設計技術者講習 テキスト
施工技術者講習 テキスト
を参考にお話ししたいと思います。
かなりマニアックな話になりますので、ご注意を!
(言い忘れていました。アセットレッドの得意技は、
『マニアック・マシンガントーク』なんです・・・。)
どちらも、平成25年9月と平成26年1月に行われた省エネ講習会の際に
配布されたテキストです。
どちらの講習も受講する機会に恵まれました。
試験も無事合格です。最近は物覚えが悪くて、苦労しましたが・・・。
この本の中では、様々な断熱材を使用し
高断熱住宅を設計・施工する際の注意点などが
豊富な写真やイラストで説明してあります。
全てをご紹介する事は出来ませんので
今回はグラスウールについて、その一部を
ご紹介したいと思います。
例えば床と壁の取り合い部では、
壁の中の上昇気流の発生防止と
断熱・気密ラインの連続性を確保する為の施工方法が
書かれています。
上図は乾燥木材による気流止めを施工する場合です。
下図は、合板を気流止めにする場合になります。
他にも、先張り防湿フィルムを使用する場合やグラスウールを詰める場合など
も紹介されています。
外壁の断熱に関しては結構なボリュームを割いて、説明してあります。
それだけ施工が難しいし、問題になる施工も多いと言うことでしょうか?
まずは基本的な施工方法からスタートです。
続いて、NG施工の紹介となります。
どれも、以前は良く見掛けた施工です。
最近は、やっていないのでしょうか?
筋違まわりの施工に至っては、丁寧に施工手順が書いてあります。
断熱材についている防湿フィルムを利用する方法をご紹介します。
講習会会場では、大きなスクリーンを使い動画で説明もしていました。
従来は、断熱材を筋違に合わせて斜めに切断し、これを筋違に固定したり
断熱材を筋違の後ろに押し込んだりしていました。
筋違の後ろに入れた後、筋違なりに深さ45mm程度の切込みを入れ
筋違の面に合わせるように断熱材を引っ張り出す。
その後、防湿フィルムを丁寧にタッカーで留めてようやく完了。
こんな施工、相当面倒ですよね。チクチクして痛いし。
いったいどの位時間かかるんだろ?
コンセントまわりの断熱施工には、こんな事が書いてあります。
気密コンセントボックスカバーって、決して安くないですよね?
手間かかるし・・・。
講師の方に、聞いてみました。
「こんな施工、本当にやっているのでしょうか?」
「やられていないから、わざわざテキストを用意してこうした機会を作っているんですよ。」
「出来ると思いますか?」
「かなり難しいと思いますよ。」
「個人的には、外張り断熱等のボード状断熱材を推奨しますが・・・。」
という事でした。
この講習を受講しテキストを参考に
正しい断熱施工と
防露性能を高め、結露を無くす施工を
理解するとともに
間違った施工が生む悲劇を
しっかりと認識してください。
みたいな終わり方でした。
具体的にどの程度の気密性能が期待できるでしょうか?
最後に問いかけてみました。
「C値=2.0㎠/㎡くらいは出るんじゃないの」
との事。(本当?)
仮に本当だとしましょう。
次の表を見てください。
気密性能と換気の関わりを示したグラフになります。
相当隙間面積(C値)が2.0㎠/㎡の場合、
機械換気を行うとおよそ32%が壁に設けられた給気口から
新鮮空気が流入し、残りの68%はその他の隙間から流入する事になります。
サッシの隙間から入る空気はまだしも
壁や床から入ってくる湿気をともなった空気は大問題です。
湿気を吸ったグラスウールは、どうなっちゃうの?
今までの施工よりはましでしょ。
という事なんでしょうか?
消化不良ではありますが、講習を終えた時の感想は
大変な施工だよね。
グラスウールって資材費はべらぼうに安いけど
この通りの施工をしなければならないなら
その施工費はかなり高額になるよね。
あれから2年弱・・・。
競合メーカーの見積金額を聞くと、そうとは思えないものばかり・・・。
どうして?
なぜ?
もっと簡単な施工方法が出来たのかもしれません。
私たちも、もっと工夫をしないとならないようです。
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posted by t.arai
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