サッシを取り付ける前に

『FPの家 Y邸』

長かったシルバーウィークもようやく終わりました。

9月27日の構造現場見学会に向けて、施工を急ぎます。

現場にサッシが搬入されてきました。

トラック2台分です。

それぞれのガラスには、こんな表示が貼ってあります。

表示には、現場名と窓種、窓サイズ

ガラス構成や取付部屋名等が書かれています。

今回は、全てのサッシが

防火戸FG/アルゴンガス入り

となっています。

取付部屋名を見ながら、サッシを1個づつ運びます。

取り付ける位置に置いていきます。

間配りといいます。

大工さんにしてみれば、大変うれしいサービスです。

玄関ドアも搬入されます。

早速、玄関そばの足場に

キーケースを設置しました。

見ずらい写真ですいません。

この中に鍵を収納します。

ダイヤル錠になっているので

工事関係者しか開け閉め出来ません。

しかも・・・

随分昔から、玄関ドアの鍵には『コンストラクション・キーシステム』が導入されています。

弊社でも当然採用しています。便利で安全ですよ。

工事用鍵の写真です。

工事用の鍵が本物の鍵とは別に用意されており、

工事中はこれを使います。

お引き渡し時に本物の鍵をお渡しするのですが、

その際に本物の鍵をシリンダー穴に差し込むと

内部の部品が落ち、それまで使えた工事用の鍵が使えなくなる仕組みです。

工事中の戸締りは必要だけど、

万が一鍵を無くしたり、誰かにコピーされるのは不安です。

そうした不安を無くしてくれたのが、このシステムです。

サッシを一生懸命に運搬している間に、

大工さん達は外壁合板を貼り始めました。

まずは、ウレタンをカットします。

弊社が外壁合板として採用しているのが、

日本ノボパン工業㈱のノボパンSTPⅡ

100%廃木材を使用した、厚さ9mmのパーティクルボードです。

パーティクルボードは水に弱いんし゜ゃない?

いやいや、大丈夫です。

高強度で耐水性も高く、安価であるのが特長です。

本体には、色々な情報が赤字で書かれています。

木造軸組工法における、釘の留付要領と壁倍率もあります。

施工要領し以下の通りです。

 

取付けたい場所まで運搬し、

仮置き。

基礎の上に基礎パッキンの破片を置き、スペーサーにします。

この上にノボパンを置けば、下端が基礎パッキンの上端になり

床下空気の出入りに影響しません。

柱には予め釘を打っておきます。

その釘にノボパンを合わせ

釘打ち機で釘(N50)を打ち付けていきます。

本体に書かれた赤い線が釘打ち間隔の目安です。

赤い線が長さ50mm

その間隔は50mmピッチになっています。

写真は概ね100mm間隔で打っています。

線の上に打てばいいのに・・・。毎回不思議に思います。

2階施工の場合は、タルキを仮打ち後そこに乗せるようにして固定します。

ノボパン施工も随分と進んだようです。

ノボパンにも欠点があります。

湿気が大変通りにくい材料なんです。

ノボパンの透湿抵抗値は7.4㎥・hmmHg/g

構造用合板(10.3)よりは30%ほど壁内の湿気を排出しやすいけど

ダイライト(2.3)はさらに3.2倍も壁内の湿気を排出することになります。

外気に接する壁の屋外側には、湿気を通しやすい材料を使用するのが

壁内結露をなくすための鉄則です。

もちろん、FPの家の断熱材はそれ自体が非常に透湿性が高いので

そもそも壁内に湿気が侵入しにくいのですが

それでも安心はできません。

ですから、施工の際にはこんな点に注意が必要となります。

縦継ぎ目の写真です。

ノボパン同志の継ぎ目には、隙間を設けます。

 

横継手の写真です。

同じく、隙間を設けます。

そうすることで壁内に溜まった湿気がより排出しやすくなるからです。

現場は毎日、刻々と変わります。

チェックしようとしても、見る前に塞がれてしまう事も・・・。

きちんと見るために、現場に常駐なんて経費がかかってしまいます。

施工者による写真撮影とそのチェックだけでいいんでしょうか?

地域密着工務店なら大丈夫です。

 

 

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  posted by t.arai 

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