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『FPの家 Y邸』
気密施工がどんどん進んでいます。
今回は、ユニットバスの床断熱についてお話したいと思います。
最近のユニットバスには、床に断熱処理を施しているものも多くあります。
基礎断熱ではなく床断熱を行っている場合、上図のようにユニツトバスの床下は外気と同じ状態になってしまいます。
床下から侵入した冷たい空気はユニットバスの廻りや壁を通じて家全体に流入します。
そうならない為の施工は2パターンあります。
①ユニットバス廻りを基礎断熱にする方法
基礎立ち上がりに断熱材を貼りつけ、基礎パッキン部分の気密処理を行います。
こうする事で、ユニツトバスの下部は室内と同じ扱いとなります。
②下部が断熱されているユニットバスを採用する方法
下部が断熱されているユニットバスを使う場合は、ユニットバスと外壁や床との取り合いに
気密処理を行い、冷気が流入しないようにします。
こうする事で、ユニツトバスの下部は室外と同じ扱いとなります。
弊社の場合は、①の方法を採用しています。
施工の様子は以下の通りです。
立ち上りだけでなく床面にも断熱材を貼りつけます。
勿論高性能フェノールフォーム断熱材を使用、薄くても断熱性能バッチリです。
遮熱面を室内側に向ける事で熱反射も期待できます。
繋ぎ目は、アルミテープでしっかりと塞ぎます。
浴室内には、給水管や排水管、追い炊き配管などが出入りしています。
内外から現場発泡ウレタンをしっかりと充填します。
固まり次第カッターで平らに均し、アルミテープで塞ぎます。
住宅の隙間を無くす(気密化を図る)施工は、それほど難しいことではありません。
でも、とにかく問題個所が多すぎます。
コツコツと地道に、ひとつひとつ丁寧に作業を重ねなければなりません。
高断熱はわかるけど、なぜ高気密にする必要があるの?
高気密にすると、息苦しいんじゃないの?
高断熱にすると冷暖房に使用するエネルギーは減少します。
ただし高気密化していない場合は換気による熱損失の割合が大きくなってしまいます。
上の試算によると、C値1.0㎠/㎡の住宅とC値6.0㎠/㎡の住宅では年間暖房費が3.5万円も違うことがわかります。
気密化を図ることで、息苦しくなる事はありません。
空気の通り道を決め、それ以外からの漏気を防ぐのが気密化です。
通り道にフィルターを設けることで、花粉やPМ2.5対策も可能です。
①計画換気を有効にする(C値が2.0㎠/㎡を超える住宅では充分機能しません)
②内部結露を防ぐ(湿気をともなった漏気は断熱材に吸収され、排出されません)
③シックハウスを防ぐ(床下の防蟻剤や壁内のVOCの流入を防止できます)
ためにも、住宅の高気密化は必要です。
気密性能を測定する方法があります。
JIS A 2201送風機による住宅等の気密試験方法です。
①送風機で強制的に室内空気を排出する。
②隙間から空気が流入する。(隙間がなければ室内気圧は低下し、空気排出出来なくなる)
屋外に出る空気=屋外から入る空気
ですから、送風機を通過した空気を測定すれば隙間から入る空気がわかる訳です。
送風機を用いて建物内外に圧力差を生じさせ、戸建住宅の気密性能を試験するこの方法には室内を加圧する加圧法と
室内を減圧する減圧法があります。(一般的には減圧法を採用しています。)
その対象は建物外皮全体にある隙間です。
建物外皮全体の相当隙間面積(C値)を求めるために室内外の圧力差、測定装置を通過する通気量、室内温度、屋外温度
屋外風速を測定します。
10月10日(土)10時~15時
気密測定見学会を開催します。
是非、開場にてご体感ください。
新鮮な驚きをお約束します。
『えっ、気密測定してないの』
と驚かれる日がいつか来るといいなぁー・・・。
https://www.assetfor.co.jp
posted by t.arai
東京都練馬区北町2-13-11
03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分