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今日は日曜日。
現場はお休みです。
『FPの家 Y邸』
こちらのお宅、2世帯住宅になっていて
1階はそれぞれの玄関、親世帯スペースと子世帯の廊下・階段になっています。
念のため、親世帯・子世帯間の音対策を提案しました。
現場はまさに遮音施工の真っ最中です。
誰もいない現場で写真を撮ってきました。
厚さ9.5mmの石膏ボートに3.0mmのアスファルト基材が貼られた遮音建材「ユニボード125」
世帯間の仕切り壁及び天井に使用します。
単体遮音性能はD-30(透過損失を30㏈減らす事ができます)
厚さ50mmのポリエチレン繊維「ユニウール45」
ユニボード125とセットで施工、
中高音域の吸音に効果を発揮します。
厚さ3.0mmの特殊繊維フェルトと厚さ3.0mmのアスファルト基材の複合材「ユニマット6A」
2階フローリング下に施工します。
透過損失は22㏈(500Hz)/軽量低減量7㏈(500Hz)
低音域に効果を発揮します。
ユニウール45を柱間に充填し
ユニボード125を貼り
この上に普通の石膏ボード12.5mmを重ね貼りします。
施工資料を見るとこんな感じです。
天井野縁の上にユニウール45を敷き並べます。
ユニボード125を天井野縁に貼り、さらに石膏ボード9.5mmを重ね貼りします。
施工資料を見るとこんな感じです。
2階ネダノン合板の上にユニフェルト6Aを敷き込みます。
この上にフローリングを貼り込みます。
ちなみに集合住宅における、騒音の伝播方向指摘率と順位は下図のようになっています。
やっぱり、快適な住空間をつくるには遮音が大切ですよね。
隣室の音・階上音が気になり、安らかな生活が営めない。
そうならないためにも適切な遮音施工が必要だと思います。
ここで音のはなしを少々・・・。
音の大きさは㏈(デシベル)という単位で表せます。
身近な音の大きさを数値で示すと以下の通り。
物体が音を通しにくいかどうかは、透過損失という言葉で表せます。
この数値が大きいと通り抜ける時のロスが大きく遮音性能が高いということになります。
透過損失10㏈ということは音のエネルギーが1/10に減ったこと。
人間の耳には音の強さが半分になったように感じます。
1/100でまた半分、1/1000でそのまた半分ということになります。
「0」ばかり増えて面倒なので対数表示を用い、
1/100は10の2乗だから20㏈。1/1000は10の3乗だから30㏈と表示します。
上図によるとテレビ・ラジオの音は65㏈程度。
これをユニボード125の使用で30㏈透過損失することで(65㏈-30㏈=35㏈)ですから
静かな室内相当の音の大きさになるはず。
良く眠れそうです。
住宅における生活実感と遮音性能評価尺度対応は以下の通りです。
ユニマツト6Aの遮音等級はLL-60ですから、まあまあ我慢が出来るレベルとなります。
これにユニボード125+9.5mm石膏ボードが加わります。
(遮音等級では表す事ができない為わかりにくいですよね)
そうそう、ユニウールも加えなきゃ。
こちらも遮音等級では表せません。
でも、吸音と言うと普通に使われるグラスウールよりもその吸音性能は高いようです。
夜中にテレビの音が聞こえる。
洗濯機の音がやかましい。
トイレの排水音が気になって仕方ない・・・。
そんな事にならないよう、遮音対策をしっかりしましょう
転ばぬ先の杖ですよね。
posted by t.arai
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