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「健康・省エネ住宅をつくっています。」
と言っている以上、避けて通ることの出来ない自然素材があります。
珪藻土
漆喰
備長炭
お客様からも
「珪藻土壁良いですよね。」なんて言われる事もよくあります。
珪藻土の写真です。
備長炭や珪藻土が吸湿するのは確かなようですね。
でも、上図を見ると備長炭は放湿しないとあります。吸った湿気はどうなっちゃうんだろう?
「珪藻土や漆喰は殺菌性があるから健康に良いし、吸湿性があるからエアコンの使用が減らせて環境にもやさしいですよ。」
なんて事をネットで書いてあったりもします。
弊社では健康住宅へのこだわりとして、
無垢の床材・階段材・建具等(VOC・ホルマリン対策、吸放湿対策、蓄熱作用等)
ビニールではなく紙クロス(VOC・ホルマリン対策、静電気対策)
西洋漆喰(VOC・ホルマリン対策、強アルカリによる殺菌作用等)
珪藻土クロスおよび珪藻土(VOC・ホルマリン対策等)
エコカラット(吸湿性等)
を提案していますが、エコカラット以外の吸湿性については全く触れていないのが実情です。
「漆喰の吸湿性は塩ビの4倍」だとか、「珪藻土の吸湿性は木材の3倍」とか?
中には「室内の湿度を60%に保つ」なんてサイトもあるようです。
「珪藻土の吸湿性」というワードで検索してみました。
出てくる、出てくる・・・。例えば、こんなグラフが出てきました。
同じ珪藻土でも、産地によって吸湿量の違いが大きいようです。(稚内層珪藻頁岩が一番優秀みたいですね。)
珪藻土・備長炭・ゼオライト・木粉炭・竹炭・活性炭、みなそれぞれ吸湿することはわかりました。でもその性能に違いがあるようです。
このグラフを見る限り、備長炭も放湿しているようですね。(さっきの図はなんだったんでしょうね?)
空気中の湿度が低い時には吸湿せず(放湿して)、高い時には吸湿する事で室内空気の調湿が図られます。
上のグラフを見る限りゼオライト(乾燥材)の調湿効果は期待出来ず、稚内珪藻土は期待できそうです。
ところで「吸湿性が塩ビの何倍」って話ですが、とあるサイトではこんな事が書いてありました。
塩ビの吸湿性は限りなく「0」に近い。従って何倍してもその吸湿性は期待できません。
確かに珪藻土の原料にはかなりの吸湿性があります。でも珪藻土のみでは壁に塗る事はできません。
接着剤等の混ぜ物をしないと剥がれ落ちてしまいます。(当然吸湿能力が犠牲になります)
昔のように竹を編んでそれに下地を塗り始める塗り壁と、ボードの上に接着剤の入った薄い塗り壁では
その吸湿性は大きく変わります。色々と調べた上で決定した方が良いでしょう。とのことでした。(最後は無責任かも・・・)
「室内の湿度を60%に」って話は、
季節によって湿度は大きく変わります。
冬に非常に良い住宅で24時間換気システムの稼働下にあったとします。
この環境で室温20℃、湿度50%を保とうとしたら1日に数十㎏の水蒸気を与える必要があります。
季節の変化に応じるには、一日10㎏×3ヶ月としてもおよそ1.0tの水蒸気が必要になります。
そんな量の保持は無理ですし、放湿し続けることは不可能です。
せいぜい1日の変化をほんの少し緩和出来る可能性がありますが・・・。
押入の湿気取りがあります。これに溜まる水分を見たことがあるでしょう。薄い壁にそんな量を蓄える事なんて出来ますかね。
確かにそう思います。
ビニールクロスよりは、湿気を吸ってくれる。
静電気を発生しないから、空気中の埃を吸着しない。
温もりがあって、健康に良さそうな気がする。
VOCやホルマリンの放散が少ない、(含まれる接着剤の種類や量によりますが)
調べた結果は、こんな所でしょうか。
ついでにエコカラットはこんな感じでした。
調湿効果は高いようですね。
実験結果から言っても、クロスよりは湿気対策になるようです。
室内の湿気対策は、カビ・ダニ対策にもなります。
ダニはアトピーの原因にもなっていますから、漆喰や珪藻土、エコカラットの使用は健康への近道であることは間違いないようです。
あなたもいかがですか?
posted by t.arai
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