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外張断熱について色々なサイトや書籍を読んでみて、何点か疑問を感じました。
例えば、次のイラストを見てください。(とあるサイトにあった、夏冬における外張断熱のイメージです)
夏季は、床下と小屋裏に設けた可動ダンパーを開く事で壁内及び小屋裏、床下の熱気を放出する。
反対に冬季は、これを閉じる事で冷気を遮断し暖かさを閉じ込める。
なるほど。
断熱をしっかりとして、こもった熱を排出する事もできる。
夏対策はバッチリですね。
でも、冬対策は・・・
①可動ダンパーは、高断熱仕様になっているのでしょうか?
もし、「樹脂製だから大丈夫です。」なんてことなら心配です。
せめて厚さ30mm程度の発泡ポリスチレンが裏打ちされている物を期待します。
冬季に冷気を遮断し暖かさを閉じ込めるのであれば、
せめて高断熱サッシ程度の性能があってしかるべきだと思います。
②壁内に上昇気流が発生し、小屋裏に対流するしくみです。
以下に英国保健省の冬期の室温指針を示しました。
冬期に室温21℃を保つことは、健康上の絶対条件です。
どの部屋であろうと、この温度を下回る事は将来の健康被害につながります。
よって室温21℃とします。
冬季、床下の温度は15度位でしょうか?
床下に暖房器具を設置しない限り、床下温度はなかなか上がらないと思います。
仮に床材が室内空気で暖められ、床下空気が熱伝導・熱輻射で暖かくなったとしても、
暖まった空気は壁内を通じて小屋裏に上がります。
壁も同様です。上昇気流が壁内を上がり続け、壁から伝わる熱もすぐに小屋裏に上がってしまいます。
閉じ込められた空気は断熱材と同じです。でも動く空気は熱を保持できません。
もしかして、床・壁がいつもスースーと寒く感じて、プチコールドドラフト状態?
上下階の温度差も大きかったりして?
お風呂のお湯のように、
熱対流でいづれは小屋裏・壁内・床下すべての温度が等しく21℃以上になるとしたら
どの位の時間とエネルギーが必要になるのでしょうか?
③外断熱=基礎断熱ですよね。
その工法上、床下や壁内が室内に繋がっている為防蟻剤が健康被害に繋がる恐れがあります。
「室内と繋がっているから湿気がなくカラッとして、白蟻が生育出来ない環境を維持できます。」
「だから、防蟻処理の必要はありません。」
本当でしょうか?
地面の中を進んで来た白蟻が、基礎と断熱材の間に生育環境を見出す。
充分考えられる事だと思います。
やっぱり白蟻対策、必要ですよね。
ホウ酸系防蟻剤を使うとか、基礎断熱材に防蟻剤入りのものを採用するとか、
細かいガラスやステンレスの網を断熱材に貼るとか、対策は色々と採られているようですね。
まだまだ勉強不足のようです。引き続き調べてみたいと思います。
posted by t.arai
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