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『FPの家 Y邸』
イマイチ、パッとしない天気ではありますが
現在、外壁のシーリング工事に先立ち「マスキングテープ」作業を進めています。
シーリング工事?
シーリング工事とは、サイディングのつなぎ目をシーリング材で埋める事を云います。
サッシとサイディングや、サイディングと軒天ボード等のつなぎ目にも行われます。
その目的は、つなぎ目から侵入する雨水の防止や
地震などにより建物が揺れた際のサイディングの破損防止です。
いずれも、シール材の持つ伸縮性や接着性により担保されると云えるでしょう。
シール剤?
コーキングなんて言う人もいます。
固まるとゴムみたいになるアレです。(わかるかな?)
下に「JIOの防水施工要領」からシーリングに関するものを抜粋しました。
まずシーリング材は、JIS A5758(建築用シーリング材)に適合するもので、
JISの耐久性による区分の8020の品質又はこれと同等以上の耐久性を有する必要があるようです。
弊社が採用している、「SRシール S70」
きちんと、合格しています。
シーリング工事の基本は、「2面接着」です。
隣あうサイディング同志の木口だけが、シール剤で接着されている状態を云います。
地震の時、建物の変形に伴いサイディング自体も変形します。
これをサイディングの耐震性とメーカーは言っているようですが
この場合に大切なのが、2面接着なんです。
2面接着であれば、サイディングに力が加わってもシール剤が伸び縮みをする事でサイディング自体の破壊を免れ、雨水の侵入を防ぐことが出来ます。
しかし、シール剤が防水紙や通気胴縁に接着している「3面接着」の状態では、
建物の変形に追従した結果破断してしまいます。
こうなると、サイディング自体の破壊が免れず、雨水の侵入も防ぐことが出来ません。
2面接着の為に、バックアップ材の使用やボンドブレーク付ハット型ジョイナーの使用は
忘れる事の出来ない約束事です。
紫色のテープ(マスキングテープ)の間に見える銀色の部分がボンドブレーク付ハット型ジョイナーです。
薄いグリーン色はシーリング剤が付着しない為のボンドブレーク剤の色です。
シーリング剤の巾や厚さも、指定寸法通りに施工しないとなりません。
サイディングとシール剤の付着を良くするのが、プライマーです。
プライマーを塗る前には、付着箇所を清掃しなければなりません。
またプライマーを塗る際に、誤ってボンドブレーカーに塗らないように気をつけます。
シーリング工事は施工箇所が多いため、時間がかかります。
でも、施工不良は雨漏りに直結します。
大変だけど大切な工事です。
まずは、その為の準備作業。
シーリング剤を充填する箇所に予めマスキングテープを貼ります。
テープを貼り終えたら、以下の要領で続きます。
見ていると簡単そうに見えますが、やってみると大変です。
高所作業という事もありますが、
コツコツと地道な作業な割には、難易度も高く専門性の高い工事と言えます。
シーリング屋さん、よろしくお願いしますよ。
posted by t.arai
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