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『FPの家 Y邸』
そういえば最近、換気システムについてのお話をほとんどしていない事に気づいてしまいました。
こちらの現場も、弊社が標準的に採用している
日本住環境株式会社製
24時間排気型集中換気システム
ルフロ400を施工しています。
商品紹介はこちら(メーカーチラシをどうぞ)
とにかく、電気代が安い
メンテナンスも簡単です。
現場では、こんな感じで施工を行いました。
小屋裏に取り付けられた本体
固定バンドで吊るされたダクト
分岐用Y管
浴室排気用オフローダー
ダクト配管の様子
ダクト配管の様子
とにかく
配管長を短くする事
曲りをゆるやかにする事
接続を減らす事
管をつぶさない事
より太いダクトを使う事
に留意して施工を行いました。
きちんと設計通りの換気風量が確保できるかどうかは、完成間近に行う『換気風量測定』で確認します。
換気風量測定については、測定後にご報告したいと思います。
ルフロ400はいわゆる『第3種換気』にあたります。
「第1種換気の方が省エネなんじゃない?」
という方がいらっしゃいます。
今回は、
換気システムを選択する際に注意する事
をご紹介したいと思います。
まずはこちらからスタート。
換気システムは、全体換気と個別換気に大別されます。
個別換気は従来トイレや浴室に採用されているパイプファンや天井扇の事ですから、
皆さんもよくご存知だと思います。
全体換気(全般換気)はいわゆるダクト式換気の事です。
(ダクトレス換気もありますが、計画換気とは言い難いので今回は割愛します。)
この中に先述の
第1種換気(同時給排型/熱交換型が主流、顕熱式と全熱式がある。)
第2種換気(給気型/クリーンルーム等)
第3種換気(排気型)
があります。
それぞれの技術的課題が書かれていますが、
第3種の場合、
排気の熱損失が大きい
給気の冷気対策
給気口からの騒音対策
が問題となります。
また第1種の場合は
メンテナンス性
汚染空気のリターン
実質熱交換率50~60%でランニングコストが高い
室間騒音対策
が問題となります。
排気する汚染空気と給気する新鮮空気の熱エネルギーを交換する熱交換型は省エネと言われていますが
実質交換率はカタログスペックと乖離しているケースも多く、
ランニングコストも他のタイプと比べて高くなっているようです。
こんな記事もありました。
第1種換気の注意点を以下ご紹介します。
もちろん、第3種の場合にも
給気フィルターの清掃が必要であり
清掃を怠れば、汚染空気の流入や換気不足が発生する事に変わりありません。
フィルターの交換にもそれなりの費用が必要になってきます。
採用する地域の気候を確認し、初期費用・運用費用を確認する。
定期的にメンテナンスを行う。
汚染空気のリターンや湿気による結露・カビを気にするようであれば
全熱交換タイプではなく、顕熱交換タイプを採用する。
などに留意することで、
第3種にはない
省エネ・快適換気が実現できます。
(第3種の場合、給気口からの冷気を気にする方が多いのも事実です。)
換気システムを選択する際には、これらの事を比較・検討するように心掛けてください。
posted by t.arai
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