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家の基本性能に関する不満の中に
シックハウスや、湿気・臭いに関する事があります。
これらの対策として
換気の必要性が求められ
24時間換気設備の設置が義務化されました。
効果は上がっているのでしょうか?
上図は(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター相談統計による
シックハウスの相談件数を示したものです。
相談件数自体は、2000年の430件が2008年では164件に減少し
相談件数全体に占める割合も、9.6%から1.64%になっている。
また、住宅形式による割合については、
戸建住宅の割合が減少傾向にあり、共同住宅の割合は増加している。
どうやらシックハウスに関する換気は、少しずつ効果は出ているようですね。
ストローの途中に穴の何か所も穴を開けて、グラスの中のジュースを吸ってみてください。
ジュースはなかなか飲めません。
気密の悪い家で換気をするのも同じです。
気密は省エネにとって重要な条件ですが、換気にとっても重要です。
上図は「気密と換気の関わり」を示したものです。
一般的に「気密性が高いと言われるC値5.0cm2/㎡の家」と「C値0.5cm2/㎡の家」で
換気時の給気口からの給気量の割合がどのくらい違うか、ご確認ください。
冬期、
C値5.0cm2/㎡の家では、全体のわすが17%しか給気口から新鮮空気は入ってきません。
残りの空気(全体の83%)は、建物の隙間から断熱材を通して侵入します。
その際、急激な温度変化により発生した結露水は断熱材や躯体にダメージを与える事になります。
C値0.5cm2/㎡の家でさえ、全体の67%しか給気口から新鮮空気は入って来ないのです。
残り33%の冷たい外気は、建物に少なからずダメージを与えているはず・・・。
気密性能を高める事はもちろんですが
断熱材の選定にも気をつけないといけません。
その為には、以下の事を守る必要があります。
①吸湿性が低く、放湿性が高い断熱材を使用する事。
②室内側の防湿シート、室外側の透湿防水シートを確実に施工するとともに
外壁通気層を設ける事。
吸水性は湿気の吸い込み易さであり、放湿性は吸い込んだ湿気の吐き出し易さです。
プラスチック系断熱材は、現場発泡ウレタンや一部のフェノールフォームを除き
吸湿性が低くなっています。
セルロースファイバーや羊毛等の自然素材系断熱材は
吸湿性は高いが放湿性も高くなっています。
グラスウールやロックウール等の自然素材以外の繊維系は
吸湿性が高く放湿性は低くなっています。
吸湿性が低く放湿性が高い断熱材を採用する際
(現場発泡ウレタンや一部のフェノールフォームを充填断熱に採用する場合もこれに当たります。)には
防湿シートを丁寧に施工すると共に、コンセントや配管廻りの処理をしっかり行う必要があります。
防湿シートの繋ぎ目は、石膏ボートもしくは木材等で押えないといけません。
ユニットバスの面する外壁内側などは、うっかり忘れることもありますから注意が必要です。
コンセントボックスの使用は絶対条件となります。
これを使わずに、断熱材を押し込みここに配線すると
石膏ボードとの間に通気層が出来てしまい、上昇気流の発生→対流→結露という
結果を招く恐れがあります。くれぐれも忘れずに施工してください。
きちんとした施工を行うことが出来たら
是非、「気密測定」を行ってください。
C値を測定する事が出来ます。
C値0.5cm2/㎡以下にする事が出来れば合格です。
せっかく、給気口に花粉フィルターやPM2.5対策フィルターを設けても
ここから空気が入ってこなければ無意味だと思いませんか?。
「換気風量測定」もお勧めします。
天井にある排気口ひとつひとつの風量を測定および調節する事で
設計通りの換気が行われているかどうかがわかります。
施工の良し悪しで換気風量は大きく変わります。
「換気システム」は設置すれば大丈夫。
という訳ではありません。
バランスの採れた換気こそ、健康・省エネ・快適の第一歩だと思います。
FPの家は、吸湿性が高い「高性能硬質ウレタンフォーム」で包まれた高断熱住宅です。
おまけに、超高気密住宅。
全てのお客様に「壁内結露50年保証」する事ができます。
気密測定はもちろん、換気風量測定を行い「機能する換気システム」をお届けします。
百聞は一見にしかず。
12月13日10時~16時
『FPの家 Y邸』 完成現場見学会
12月20日10時~16時
『FPの家 S邸』 構造現場見学会
是非ご体感ください。
社員一同お待ちしています。
posted by t.arai
東京都練馬区北町2-13-11
03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分