紙クロス張り終わりました。

『FPの家 Y邸』

ようやくクロス工事が終わります。

家事コーナー

2階リビング

2階子供室

1階寝室

1階キッチン

クロス工事の手順も今回が最後になりました。

それでは、前回の続きから・・・。

 

9.糊付け(機械付け)

  ビニル壁紙の施工で使われる機械付けは次のようにします。

  機械によるのり付けは総のりとなりますから、上張り材料、下地の吸水性のバラツキなどによっては

  支障のおきやすい条件となります。

  従ってその欠点を克服するよう、技術でカバーする必要があります。

  のり付け作業中にのり切れや付けムラが生じることもありますから、使用中も気を配ります。

  機械は故障しないとは限りません。常に正常な運転ができるよう、使用前後の手入れが肝心です。

10.オープンタイム(養生時間)

 

  のり付けした材料は、軽く畳んでオープンタイムを取ります。

  畳み方は、壁に張る場合であれば下辺が巾木の上で止まるよう適当な寸法分を軽く折り返し

  下側から先に畳み出して40~50㎝程度の幅に揃えます。この時、折り傷のつきやすい材料も

  ありますから注意が必要です。

  オープンタイムは材料や季節、現場の乾燥度によって異なります。

  畳んだ材料はビニル袋に入れておくのもいいでしょう。何枚か糊付けした後、オープンタイムに

  差がありすぎると、後で柄合わせがしにくくなりますから作業量を考えた上で

  糊付けと養生を行います。

  裏打ちが極端に固い材料は、糊付けの前の水引きの養生が悪いと表面に染みが出る事があります。

  通常水引きした側を内側にして折り畳みますが、養生の際に問題がありそうな材料はハトロン紙などで

  表面を保護するようにします。従って糊付け後のオープンタイム時にも配慮が必要です。

11.張り出し

  いよいよ張り出しです。

  張り出しの頭決めをする際の材料の持ち方は、端をつままず少し深めに持ちます。

  端を持って引っ張ったり、力を入れ過ぎると、その部分が横に伸び、以下の問題が後で起きてきます。

  ①次の壁紙のジョイントが合わせにくくなる。

  ②柄物の柄が合わなくなる。

  ③一番力のかかる端の部分の糊が失われ、剥がれが起きる原因になる。

  張り方は、上から30㎝くらいの部分を軽く押え下が垂直線に合っているか確かめます。

12.なで付け

  力を掛けすぎて横に伸ばさないように頭決めをして張り出し、壁紙の位置を決めたら

  なで付けて接着させます。

  ビニル壁紙の直貼りは裏面の空気を追い出すようにしながら、横になでないで丈に沿って

  押えるよう平均になでてしわを伸ばします。

  壁紙を横方向になでてしまうと、ジョイント部分に狂いが生じたり、目開きの原因になります。

  撫で付ける際にはなるべくタテ方向にします。

13.柄合わせ

  2幅目の壁紙は前の壁紙の柄との柄合わせを見て張ります。

  張り方は、まず上端の柄を合わせて頭を決め、上から30㎝程度を軽く押えます。

  次に順々に上から柄を合わせ、垂直を確かめて位置を決め、撫で付けて張り上げます。

  無地系の壁紙であっても、全体の調子を整えながら同じように張っていくことが必要です。

14.ジョイント

  突き付けの場合は、継目を1mm程度重ね気味に撫で付け、戻すようにしてローラー掛けをします。

  ビニル壁紙の場合、前の壁紙に2~3㎝重ねて張り両方の壁紙の重なった部分を一緒に裁って

  切り離されたへりを取り除きます。

  この際の注意点は以下の通り

  ①下地が石膏ボードやプラスターなどの柔らかいものは、重ね切る時に刃物がこれらを傷付けることが

   ありますから、必ず下敷きを使用します。

   下地を傷付けるとジョイントの目開きの原因になるだけでなく、張替の際に石膏ボードの原紙が

   傷の部分から剥がれてしまい、下地処理に時間がかかってしまいます。

  ②重ね裁ちする場合は、下になる方の壁紙のジョイント部に養生テープを貼って慎重に手加減しながら

   切っていきます。養生テープには一般テープと粘着剤のついたマスキングテープがありますが、

   両方とも長所・短所があるのでその取扱いには注意が必要です。

  一般テープ・・・裁つ時にテープの部分が動き狂いが生じやすい。また壁紙の糊を吸い取る危険もある。

  マスキングテープ・・・下側の材料のへりに粘着剤が残ることがあります。

15.切り付け

    切り付けは、まずヘラで切り付ける部分に折り目をつけます。刃物は出来るだけ鋭利なものを用い

  やや長めに切って、その長めの部分を押し戻しながら納めるような気持ちで行います。

  幅木や廻り縁についた糊は切り付け後すぐに拭き取ります。また拭き残した糊を後で見つけた場合は

  材質によってことなりますが、とりあえずぬるま湯で拭き取り、その後から拭きします。

  厚手のビニル壁紙など、一度で正確に切る事が出来ない材料は、始めに少し残して切り

  次にもう一度切り付けるときれいに仕上げることが出来ます。

 

3回に分けて、長々と説明させていただきました。

簡単そうに見えるクロス施工も、こうして文章にまとめてみるとナカナカ大変な作業だという事が

わかります。

全体を通じてビニルクロスの施工法が中心になっていました。

紙や布といった「自然素材系」のものは、さらにその施工方法や材料の取り扱いが難しくなります。

こうした材料を採用する事で、

静電気が発生しにくい。

(空気中の滞留粉塵を吸い寄せない為、汚れにくい。また近づいた際の皮膚や体毛の不快感が少ない。)

吸湿・放湿効果が高い。(室内の調湿効果を高める。)

可塑剤等の発癌性物質を排出しない。また可塑剤を含まないため、経年劣化が少ない。

廃棄時、産業廃棄物とならない。

といった健康・快適面でのメリットが期待できますが

施工が大変で、コストアップに繋がる。

湿気に弱く、汚れを拭きとることが難しい。

張替えに手間がかかる。

などのデメリットもあります。

水廻りでの採用に関しては、特に検討する必要があるでしょう。

自然塗料を上塗りしたり、撥水処理をしたり(水は弾きますが水蒸気は通します。)、

こうしたデメリットを改善した商品も出ていますので、ご興味のある方は弊社担当者にご相談ください。

ちなみに、FPの家/Y邸で採用している紙クロス撥水処理をした2層タイプになっています。

襖紙メーカーが発売している、ちょっと変わった商品です。

張替時は表面の紙を剥がして、裏紙の上から新しい壁紙を貼る事が出来ますから

一般的なビニルクロスと同じです。

撥水処理のおかげで吸放湿性は確保しながら、汚れは軽い濡れ布巾で拭き取ることが可能です。

施工中の接着剤も拭き取れますから、施工性も一般的なクロスと変わりありません。

材料をメーカーから直接仕入れる事で中間マージンを省略できました。少しのコストアップで大丈夫です。

水回り以外の部屋に、是非ご採用いただきたい紙クロスだと思います。

12月13日の完成現場見学会で、是非ご体感ください。

社員一同お待ちしています。

 

  https://www.assetfor.co.jp

 posted by t.arai 

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