blog
『FPの家 Y邸』
いよいよ、本日はクリーニングを行います。
工事中お世話になった、養生板や窓ガラスに貼った展開図ともお別れです。
残す工事は、サッシの建付調整および網戸の取付。
畳敷き込みと外構となります。
屋根の上の
「太陽熱集熱パネル」も準備万端といった感じです。
2世帯分、計4枚載せています。
今回は、太陽熱集熱システムについてお話したいと思います。
こちらのお宅は、マンションに囲まれています。
北側道路で、東側には2階建て住宅が建つ予定です。
南側と西側には、中層マンションが建っています。
当初より「太陽光発電」をご希望されていましたが、屋根に太陽光が射す時間があまりにも少ないため
せっかく設置しても回収するのが非常に難しいと判断し、太陽熱集熱の方を提案させていただきました。
家庭の中で消費するエネルギーの中で、給湯が占める割合は36%。
太陽熱集熱とエコキュートを組み合わせた「エコキュート・ソーラーヒート」を採用する事で、給湯費用を90%
カットする事が可能です。
光熱費が減って、家計にプラス。おまけに地球温暖化に繋がるCO2排出量も約70%削減できます。
エコキュート・ソーラーヒートってどんなシステムなんでしょうか?
簡単に言えば、従来の太陽熱集熱(太陽熱で暖めたお湯を使うことで給湯エネルギーを節約する。)と
エコキュートを組み合わせる事で、深夜電力で沸かすお湯を減らして電気代を節約します。
万が一のお湯切れの際も、割高な昼間の電気を使うことなく太陽熱で沸かせますからひと安心。
おまけに、余った残り湯の熱を再利用する事で更なる節約が可能になります。凄い
エコキュートの仕組みは以下の通り
ヒートポンプ原理を利用してお湯を沸かします。ヒートポンプは、太陽で暖められた空気の熱を熱交換器で
冷媒に集め、それを圧縮してさらに高温にし、その熱を利用してお湯を沸かす仕組みです。
空気の熱を上手に活用するため、投入した電気エネルギーの3倍以上の熱エネルギーが得られます。
次にソーラーシステムの仕組みです。
太陽の熱でお湯を沸かします。
太陽熱集熱器には、温度が上がるほど性能を発揮する「選択吸収面処理」を採用。一度捕えた太陽熱を
どんどん貯め込みます。
この2つを組み合わせたのが、「エコキュート・ソーラーヒート」という訳です。
太陽の熱と太陽に暖められた空気の熱をダブルで利用することになります。
オール電化住宅にベストチョイスなシステムと言えます。
太陽熱の変換効率はパネル面積1㎡あたり0.4~0.5kw(およそ40%)になります。
太陽光の場合は、パネル面積1㎡あたり0.1~0.15kw(およそ10%)ですから
電気よりも熱の方が高効率となります。
しかも、現在普及している結晶系太陽光パネルの場合
一部に影が掛かるだけでモジュール出力が大幅にダウンしてしまいます。
(パネルの上の落ち葉とか、鳥の糞でもダウンしました。)
太陽熱パネルなら、集熱器内部を流体が循環する為、電柱程度の影ならば
ほとんど影響がありません。
パネルの敷設枚数が少なくて済むのもメリットと言えます。
まさに、FPの家 Y邸のための設備といえるでしょう
太陽光発電のように、光熱費ゼロにはなりませんが
光熱費を確実に減らすことの出来るエコ設備です。
日当たりが期待できず、太陽光発電を諦めていた方は
是非ご検討ください。
12月13日 10時~16時30分
FPの家 Y邸で
完成現場見学会が開催されます。
実物を見ながらの説明も可能です。
家族全員お誘いあわせの上、是非ご来場ください。
posted by t.arai
東京都練馬区北町2-13-11
03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分