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『FPの家 Y邸』
24時間換気システムの風量測定、完了しました。
簡単にその手順をご紹介したいと思います。
まずは、壁に設置された全ての給気口を全開にします。
スクエアフロー(給気口)
写真のように、下側は開けず3方から新鮮空気が入ってくるようにします。
スクエアフローの中に取り付けることの出来るフィルターは以下の3種類となっています。
噂によると、PM2.5対策用のフイルターが出たとか出ないとか。(真偽の程は確認出来ていません・・・)
次に、天井に設置された全ての排気口の開度を設計数値に合わせて調節します。
オリフィス(室内吸気グリル)
汚染空気を排出するための排気口です。
穴の開いたプレートを廻すことで、開度を9段階調節することが可能です。
用意するものは、こんな感じです。
まずは、脚立。
床に傷をつけないように、青い靴下を履いています。
マノメーター(風量測定器)
電力不要のアナログタイプです。
金属製ノズルに繋がった透明チューブを、本体に接続します。
青い口に繋ぐと吸気風量、赤い口に繋ぐと排気風量が計測できます。
いよいよ、換気風量の計測開始です。
ボリューム式コントローラー
洗面所の壁に設置された、コントローラーのボリュームを
設計数値より0.5少ない目盛に合わせます。
次にマノメーターにチューブを繋ぎます。
今回は、天井に設けた排気口の風量を測定するため、青色に繋ぎます。
天井の排気口の風量を測ります。
真ん中の穴にノズル先端を差し込み
マノメーターの、パスカルで表示された数値を読み
これを表に記録します。
これを設置された排気口の数だけ行います。
この作業を、
コントロラーのボリュームを0.5上げた時
コントローラーのボリュームをさらに0.5上げた時
の合計3回行うことで、設計風量および目盛0.5分上下した場合の測定が完了した事になります。
FPの家 Y邸は、2世帯住宅ですから
親世帯・子世帯それぞれの測定を行いました。
マノメーターを持って測定するために一人、
それを書き留めながら、ボリュームを調節するための一人。
計2名で、所要時間は約1時間というところでしょうか。声を掛けながらの作業となります。
せっかくですから、引違窓の隙間風の風量も測定してみました。
引違窓は、その構造上レールと2枚のサッシの召し合わせ部分からの隙間風を無くすことができません。
(引違窓を多用すると、気密性能が低下する要因はここにあります。)
調整することで、少なくすることは可能です。
サッシに網戸を取り付ける際に、建付調整やクレセント調整をする事で隙間を無くします。
どの位の隙間があるのか・・・。
では、測定開始です。
用意するのはコレだけ
風速/温度計です。
コードの先端にあるセンサーを隙間に当てるだけで
風速と温度が測定出来ます。
写真の窓は、温度19.1℃
風速は、0.09m/Sとなります。
全ての引違窓を計測しました。
不快と感じる風は、風速が0.15m/S以上だそうですが
今回は、0.02~0.12m/Sという結果でした。
とりあえず、ひと安心です。
これから、換気風量測定報告書を作成しなければなりません。
マノメーターはパスカル表示の為、換気風量を立法メートルに換算する必要もあります。
ここで初めて、設計通りの風量が出ているかどうかの結果が出る事になります。
設定したボリュームにしても
気密性能が悪ければ、設計通りの風量は出ません。
換気ダクトが上手に施工されていなければ、開度の再調整が必要になります。
測定した感じでは問題無いとは思いますが、やはり結果が出るまではドキドキです。
この結果は、お客様およびFPコーポレーションに報告する義務があります。
全ての家で、換気システムの有効性を実証することが出来るのも
FPの家の良いところだと思いますよ。
あなたの家の換気システム、ちゃんと機能していますか?
https://www.assetfor.co.jp
posted by t.arai
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