blog
『FPの家 Y邸』
お引き渡し前の約束事
室内空気環境の測定を行っています。
「室内空気環境の測定?」
「なに、それ・・・。」
という方、多いと思います。
室内空気環境の測定とは、
建物をつくる際に使用する多くの建材に含まれる
ホルムアルデヒドや
VOC(揮発性有機化合物)といわれる有害物質が、室内空気にどのくらい含有しているのか
また、その量は健康な人が健康被害を蒙ることのない量なのかどうかを測ることです。
厚生労働省が発表した化学物質と指針値は、以下の通りとなります。
室温が25℃の時
ホルムアルデヒド・・・0.08ppm
トルエン・・・0.07ppm
キシレン・・・0.20ppm
エチルベンゼン・・・0.88ppm
スチレン・・・0.05ppm
パラジクロロベンゼン・・・0.04ppm
なお、ppmとは、空気1m3当たり物質1cm3の濃度のことです。
この指針値は「健康な人が、その化学物質による健康被害を受けないであろう値」であり
この数値を上回ることで、直ちに健康への被害があるということではなく
現時点では強制を伴うものでもありません。
この指針値を下回ることが望ましい状態であることは間違いありませんが、上回った場合でも
換気を行うことで濃度低減を図ることは可能です。
さらに、家具・カーペット・カーテン等に含まれる有害物質や煙草の煙など、
住宅以外の影響も想定されますので、これらを室内から極力排除するなどの配慮も必要となります。
測定方法は至って簡単です。
全ての窓を開放し、空気を入れ替えます。
全ての窓を閉鎖し、室温を25℃に設定します。
袋の封を開け、測定バッジを取り出します。
脚立などを利用して、床面から1.2~1.5mの高さに設置します。
この状態で24時間放置します。
測定の間、人の出入りは厳禁となります。
玄関に立入禁止札を貼りつけ、工事用カギを事務所に持ち帰ります。
翌日測定バッジを回収したら、必要事項を記入した依頼書とともに
分析会社に郵送します。
1~2週間で分析結果が郵送されてきますので、これを建て主およびFPコーポレーションに
提出して完了です。
FPの家では、こうした室内空気環境測定を全棟実施しています。
(パラジクロロベンゼンのみ測定していません。)
弊社の場合どれも0.01ppm以下という事が多く、
接着剤の使用を極力避ける
自然素材を多用する
有効な換気システムを運用する
などの対策が効果を発揮していると思われます。
室内空気環境をよくする為の施策が必要なことは当然として
住む人を化学物質の被害から守るためには、こうした測定は必須であると考えます。
あなたの家、大丈夫でしょうか?
https://www.assetfor.co.jp
posted by t.arai
東京都練馬区北町2-13-11
03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分