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高断熱・高気密住宅を建てるためには、営業と相談する前に
これから建てる住宅の断熱性能や、気密性能=相当隙間面積の値(C値)を明確にする必要があります。
言い換えれば、お施主様から建設業者へUA値(Q値)やC値を要求し、
それを保証してもらうことになります。
話がややこしくなるので、今回はC値についてのみ話したいと思います。
C値は、簡単に言うと住宅の隙間の合計面積を延床面積で除した数値です。
床面積1㎡あたりの隙間面積を表します。単位は㎝2/m2。
数値が小さいほど気密性能が高いことになります。
木造住宅の高気密レベルは、鉄筋コンクリート住宅と同程度と思えばイメージしやすいと思います。
高気密を売りにしている建設業者はたくさんあります。
しかしながら、その気密性能レベルはばらばらで、C値が約0.1㎝2/m2~約5.0㎝2/m2まで
50倍の格差があるのが現状です。
なぜそのように気密性能の格差が生じるのかと言うと、家は1棟毎に大きさや形や間取り等が違い、
現場での各職人さんの施工精度によっても、大きく左右されるからです。
建設業者の方に
「住宅気密はどの程度必要だと思いますか?」
「御社のC値はどの位ですか?」
と質問してみてください。
実を言うと風や温度差の影響を受けず、必要なだけ確実に換気するために
(機械換気により、有効な換気量と換気経路を確保するために)必要な気密性能は、
C値で言うと0.5㎝2/m2以下になります。
気密性能の低い住宅で換気システムを稼働しても、隙間から勝手に空気が入ってしまい
計画された経路や換気量を得ることは出来ないんです。
2.0㎝2/m2なんて答えが返ってきたら問題外です。
C値の根拠も聞いてみると良いでしょう。
C値は気密測定しないと確認することが出来ません。
気密測定の様子です
色々な数値が見えます。
建てる前に、C値が0.5㎝2/m2以下の高気密住宅を施工できる建設業者であるかどうかを見極めるには
過去の気密測定結果の上位10棟のC値の平均が0.5㎝2/m2以下であることを確認しましょう。
また住宅の気密測定の際には、「隙間特性値」の値にも注目してみましょう。
これは隙間の状態を表し、一般的には1~2の範囲の値になります。
たくさんあるそれぞれの隙間のひとつひとつが極めて狭い場合は1に近づき、広い場合は2に近づきます。
分かりやすく言えば、小さな隙間が少ししかなければC値は小さくなり、隙間特性値は1に近づきます。
小さな隙間が多くあれば、C値は大きくなりますが隙間特性値は1に近づきます。
反対に大きな隙間が少ししかなければ、C値は小さくなりますが隙間特性値は2に近づきます。
大きな隙間がたくさんあれば、気密住宅でもなんでもありません。スカスカ住宅ですよね。
この値が1に近い程、信頼できる施工であると言えます。
仮にC値が1.0㎝2/m2以下で比較的気密性が保たれている住宅であっても、
隙間特性値が2に近い場合は、施工ミスの可能性が高くなります。
さて、弊社の建てる住宅のC値はどの位のレベルなのか・・・
隙間特性値は1に近い数値になっているのか・・・
本日、10時~16時30分
FPの家 S邸で開催される
構造現場見学会にて
気密測定技能者による気密気密測定を実施します。
建築に携わる人でも、立ち会った事がない人は大勢います。
こんな機会はめったにありません。
大丈夫です。危ないことなんてありません。
でも、ちょっとびっくりするかも・・・。
是非、お立ち寄りください。
https://www.assetfor.co.jp
posted by t.arai
東京都練馬区北町2-13-11
03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分