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日本は古来より豊かな森林に恵まれ、さまざまな環境・状況の中で木材を使用してきました。
奈良時代に成立した、日本に伝存する最古の正史と言われる『日本書紀』神代の巻に、
スサノオノミコトの説話として、
「韓郷の嶋には、これ金銀あり。たとひ吾が児の所御す国に、浮宝(舟) 有らずば、
未だ佳からじ」とのたまひて、乃ち鬚髯を抜きて散つ。即ち、 杉となる。また、胸の毛を抜き散つ。
これ檜になる。尻の毛は、これ になる。眉の毛は、これ樟になる。
すでにしてその用ひるべきものを定 む。すなはち稱してのたまはく。
「杉および樟、この両の樹は、もつて 浮宝(舟)とすべし。檜はもつて瑞宮(宮殿)をつくる材にすべし。
はもつて顕見蒼生の奥津棄戸(廟)にもち臥さむ具(棺)にすべし。
そ のくらふべき八十木種、みなよく播し生う」とのたまふ。
とあります。
「抗菌作用が高いスギ(杉)とクスノキ(楠)は船に、腐りにくく強度も高いヒノキ(檜)は神殿に、
耐湿性に優れるマキ(槇)は死者を弔う棺に使用するよう…」という意味です。
これらの用途も、決して適当に決められているのではなく、それぞれの特性を見極めたものであり、
まさに歴史的にも木材は適材適所に使われてきたことが分かります。
上表を見るとわかるように、木材は鉄やコンクリートに比べて熱伝導率の値がかなり低くなっています。
これは木材の方が鉄やコンクリートよりも熱を伝えにくいということであり、
木材は温もりを維持できるということでもあります。
日本における住宅文化では、靴を脱いで素足で歩き、また床に直接腰を下ろす習慣があります。
古くから日本家屋の床にスギやヒノキが使われてきたのは、適度な堅さを持ちながら
空気を多く含んでいるために踏み心地がよい。という理由があったのでしょう。
実に理にかなったことだと思います。
足の裏には多くのツボが集中し、体調や健康に与える影響が大きいといわれています。
また温度センサーの役割も果たすほど温度差にも敏感なので、
足の裏を通して体で快適さを感じるためには、床を一年中自然な温もりに保つのが良いとされています。
弊社がつくる「FPの家」では、無垢の床材の直下に高性能ウレタンパネル(FPパネル)を
隙間なく敷き詰めることで、一年中自然な温もりを確保することが出来ます。
ヒノキやスギといった柔らかい木は、肌触りも良く暖かいのは確かです。
でも、柔らかいから傷が心配という方も多いと思います。
オークやバーチといった堅い木を使ったって問題ありません。
無垢床材の下のFPパネルがしっかりと温もりをキープしてくれますから。
冬の朝、素足で歩いても大丈夫。
足裏がぬくぬくとしてまるで床暖房のようです。
素足で一年中過ごせる床、いかがですか?
参考:マルホン/見る木 活かす木(コト編)
https://www.assetfor.co.jp
posted by t.arai
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