新年、明けましておめでとうございます。

新年、明けましておめでとうございます。

新年のスタートですから、時間をたっぷりとかけて、堅い話をご紹介したいと思います。

何故、省エネルギーが必要なのか?という根本的な疑問に対する回答はさまざまあります。

「未来の子供たちのためにも、地球環境の悪化を少しでも停めたいから」

なんて回答は、相当大袈裟だと感じる方もいるでしょう。

異常気象、地球温暖化、石油燃料の枯渇、原子力発電停止・・・

そういえば、ニュースでよく聞く「エルニーニョとかラニーニャ」ってなに?

あまり良くない現象ってことはわかるけど、具体的に何がどう悪いの?

という事で、

気象変動についての長いはなし

スタートです。

エルニーニョ・ラニーニャとは、どんな現象だと思いますか?

エルニーニョとは、別名南方振動とも呼ばれています。主に海洋現象をエルニーニョと呼び、大気現象を

南方振動と呼び分けて来ましたが、近年の研究の進展で両者が強く結びついていることが判り

ENSO=(エルニーニョ・南方振動)と呼ぶようになっています。

ENSO(エンソ)とは(英語:Elnino-Southern Oscillation)の頭文字ensoから生まれた言葉です。

ENSOは、大気と海洋が密接に連動した現象(大気海洋相互作用)で、大気はインドネシア付近と

南太平洋東部でシーソーのように海面の気圧が連動して変化し、片方の気圧が平年より高いと

もう片方が低くなる傾向があります。同じように海洋も、赤道太平洋の海面水温や海流などが

大気と連動して数か月~数十か月の持続期間を持って変動する地球規模の自然現象の総称です。

学術的には、この一連の変動現象を「エルニーニョ・南方振動(ENSO)」とし、その振れ幅の両端に

あたるのが、太平洋赤道域東部の海水温が上昇する「エルニーニョ現象」、およびその正反対で

太平洋赤道域東部の海水温が低下する「ラニーニャ現象」とする考え方が一般的です。

ENSO等の現象は、単一的に起こるのではなくENSOが発生するとテレコネクション(英:teleconnection

日本語では遠隔相関・遠隔結合)によって離れた2つ以上の地域で気圧がシーソーのように連動して

変化する現象です。テレコネクションによる気圧変化は、大気・海洋相互作用によって天気や降水などの

気象の変化を誘発し、遠隔地の気候に影響を与えます。

太平洋でENSOが発生するのと同じように、インド洋ではダイポールモード現象(略称IOD)が発生します。

IDOとはインド洋熱帯域において初夏から晩秋にかけて東部で海水温が低くなり、西部で高くなる

大気海洋現象です。インド洋ダイポールとかダイポール現象と呼ばれ、近年ではアジアあるいは

インドのモンスーンに影響を与え、エルニーニョ現象と同様に世界の気候に大きな影響を与える事が

明らかになり、その重要性が認識されています。

何らかの理由でインド洋で南東貿易風が強まると東側にあった高温の海水は西側へ移動させられます。

東側では深海からの湧昇や海面からの蒸発が盛んになるために海水温が低下します。

これが正のダイポールモードで、一方インド洋で逆に南東貿易風が弱まると、東から西へ海流が

滞るため、高温の海水が東側に滞留し西側は海水温が低下します。

高温となった東側では対流活動が活発化しますが、これを負のダイポールモードと呼びます。

正のダイポールモードでは、インド洋の西側にある東アフリカで海温上昇し蒸発が盛んになって降水量が

増加します。相対的にインド洋の東側にあるインドネシアでは、海水温が低くなり蒸発が抑えられるので

降水量が減少します。

このようにインド洋の大気の性質は、インドから日本にかけてのモンスーンアジアの気象に多大な

影響を及ぼすため、ダイポールモードによる大気の変化が伝播するこれらの地域では異常気象を

引き起こすことになります。この伝播現象をテレコネクション現象といいます。

フィリピンから中国南部、インドシナ半島、インド北部にかけては降水量が増加しますが、

日本の太平洋側の海水温が上昇し日本を含む極東地域では、降水量が減少して猛暑になるとされています。

この現象は日本の気象庁気象研究所によって発見され「太平洋・日本パターン(PJ)」と呼ばれる

ダイポールモードのテレコネクション気候によるものとされています。

モンスーン砂漠気候による地中海沿岸諸国の猛暑も、この現象と密接な関係にあるテレコネクション気候に

あることがわかってきました。この猛暑に北欧からの冷涼な風を招き込むことによって、大気を不安定にし

低気圧の発生を促します。

こうして形成された大気擾乱はアジアジェットと呼ばれる渦位(回転している空気塊や水塊を体積を

変化させずに回転軸方向に伸縮させたときに保存される物理量)の導波管(大気及び海洋にも

光ファイバーと同じような性質の導波管に相当する構造がある)を伝わって、日本を含む

極東域にたまり、対流圏全域に及ぶ等価順圧な高圧域を形成します。

日本付近が猛暑になる場合は、「鯨の尾」の高気圧パターンが存在することが経験的に

わかっていますが、最近の研究からダイポールモード現象がこの一因となると考えられています。

なんのこっちゃ

ちっとも、頭に入ってきません。

随分と長い話になってしまいました。

まだまだ先は続きます。

この辺で今回は終了です。

次回は、いよいよエルニーニョとラニーニャについての話

どうかお付き合いください。

参考:家を建てる前に読む本/改正住宅省エネルギー基準/解説と手引き/奈良憲道 編

今年も堅い話にお付き合いくださいますよう、お願いいたします。

 

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  posted by t.arai 

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