セルロースファイバー断熱材

 

『FPの家 S邸』

今日は天井にセルロースファイバーを吹込みました。

いわゆるブローイング工法です。

商店街が9時まで車両進入禁止の為、9時過ぎに作業員と現地にて待ち合わせ。

狭い道を何回も何回も切替して、バックで入ってくる専用車両をヒヤヒヤしながら見守っていました。

 

何とか無事に到着。

敷地手前に寄せて、通行人の邪魔にならないように停めてもらいます。

早速、荷台からホースを出して、2階の窓から入れています。

荷台には、袋詰めの断熱材と吹込み用の機械が積んであります。

 赤いのが吹込み用機械です。ホースの先がつながっています。

荷台の中に入っている断熱材は、セルロースファイバー。新聞紙の再生品です。

燃えにくくする為のホウ酸処理がされており、シロアリにも強い断熱材としても有名です。

断熱性能はそれほど高くありませんが、厚く吹き込む事で高い断熱性能と吸音性能を確保する事が出来ます。

今回は、密度25キログラム/立法メートルの物を吹込み厚さ400ミリでお願いしました。

硬質ウレタンフォームに換算すると、240ミリの厚さに相当します。凄い断熱力でしょ。

200ミリ×450ミリ×900ミリくらいでしょうか?1袋当たり15キログラムの断熱材を31袋使う事になります。

その体積は合計2.5立方メートル、重量は465キログラムとなります。

小屋裏面積44.71平方メートル×厚さ0.4メートルですから、17.88立方メートルになる筈ですよね。

袋を開けると、7倍以上に体積が増えるようです。

17.88立方メートル×25キログラム=447キログラムですから、重量は若干多めになっているようです。

天井裏に450キログラムを超える断熱材が載っているなんて・・・。その調湿力も相当な筈です。

天井に設けた点検口を開けて中に侵入します。

 

断熱蓋も開けます。

 断熱蓋の写真です。

枠も断熱仕様になっています。もちろん、気密性能バッチリの点検口です。

ちなみに、枠の外側には断熱材がこぼれないように堰板を設けてあります。

点検口から作業員が入っているところを撮影しました。

 

中はこんな感じです。右側の写真は吹込み前にスケールを貼ったところです。

 

吹込み作業スタート。

そこら中がセルロースファイバーの粉で真っ白です。うまく写真が撮れません。

カタログにある作業写真をご覧ください。

1時間半ほどで作業は終了しました。

 

スケールを見ると、400ミリ以上吹き込んでいる事が解ります。沈降する分を予め厚く吹いているようです。

マット状の断熱材を使用する場合は、とにかく隙間を作らないようにします。

なぜなら、断熱材と天井材の間に隙間があると、本来の断熱性能を発揮できないからです。

 

上の表を見るとよくわかりますが、隙間が出来る事で断熱性能が大きく低下します。

安心してください。

ブローイング工法の場合は、重力により沈降しても天井材との間に隙間が出来る心配はありません。

ようやく、高断熱住宅が完成しました。

後は、外構工事にハウスクリーニングと畳の敷き込み、網戸の取付位でしょうか・・・。

 

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  posted by t.arai 

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