医学と建築学が明らかにした住宅の断熱性能と健康との関連 14

前回に引き続き、堅苦しい話をお届けします。

今回は、本物の住宅とはどんな住宅?というお話です。

近畿大学・岩前教授が発表しているNEB(ノンエナジーベネフィット)について、ご紹介してきました。

今回がそのまとめとなります。

私達が今暮らしているこの世界・社会は、地球全体で限りのある資源に依存している事は言うまでもありません。この社会を維持し、次世代に引き継いでいく為には、限りある資源の消費を抑える事が非常に大切です。また、日常生活で出てしまう廃棄物の処理も大きな問題です。

リサイクル・リユースを推進する事で廃棄物は減少させる事はできますが、どうしても廃棄しなければならないものもあります。これらを出来るだけ減らす必要があります。

このような努力を行う事を「地球に優しい」と呼んでいます。一方で、2011年3月11日の東日本大震災で私達全員が改めて認識したように、私達の日常生活には様々なリスクが存在します。

これらを出来るだけ少なくし、一人一人が本来持っている能力を本人の望みのままに発揮出来る状態を維持する事も、極めて重要です。安全性・健康性をよく考え、リスクを出来るだけ減らす努力を行う事を「人に優しい」と呼んでいます。健康・省エネ住宅は、地球に優しく、人に優しい住宅です。

機械設備依存型の省エネ住宅では、健康はバックアップされません。両者を共に満たす事がこれからの住宅に求められる非常に重要な役割です。その為には、新築時に住宅の温熱環境を高度化すると共に、住宅の寿命を縮める結露などが発生しない高耐久性なども重要になります。

リフォームを行う場合も耐久性を高めて長寿命化するだけではなく、温熱環境を高めてエコリフォームを行う事で、住宅そのものに健康な住環境と省エネルギー環境という高付加価値を付ける事も可能になります。

そのような住環境を提供出来る住宅を本物の住宅と呼びます。

色々な情報が溢れ、何を選択するのが正しいのかわからない・・・。

本物の住宅と、そうでない住宅。その違いは住んでみないとわからないのが現状だと思います。

長い間住んでみて、後悔する事になって、初めてそうでない事に気づく・・・。

そうあって欲しくないけれど、その想いはなかなか伝わりません。

近畿大学・岩前教授のこうした研究発表が契機となり、住宅建設をお考えの方々に正しい知識が伝わる事を願いつつ、弊社もそのお手伝いが出来れば・・・と思います。

 

次回は、断熱性能向上と疾病予防による便益というお話です。

国土交通省「健康維持増進住宅研究会」の主要研究者である、慶應義塾大学の伊香賀教授による高知県などでのフィールドワークを通じて得られた貴重な報告の一部をお伝えしたいと思います。

引き続きお付き合いいただけますよう、よろしくお願いします。 

 

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  posted by t.arai 

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