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第1・3火曜日と毎週水曜日、祝祭日はアセットフォーの休業日。
いつも、この場を借りて堅苦しい話をしている「アセットレッド」に代わり
「ホッピーレッド」が少し緩いお話が出来ればと考えています。
今回は、久々の「こんな本、見つけました!」です。
早川書房刊
リチャード・A・ムラー
NHK「バークレー白熱教室」制作チーム+杉田晶子 著
バークレー白熱教室講義録
文系のための
エネルギー入門
をご紹介します。
ムラー:
ここからは、エネルギーの量について話そう。
どんなものにどけだけのエネルギーがあるか。
エネルギーをどんな単位を使って表そうか。
私が気に入っている単位は、食べ物の「カロリー」だ。
物理学を知らない学生でも、この単位なら知っているね。
以前、ある会社がソフトドリンクを宣伝するのに「ハイエネルギー」と言う言葉を使ったが、それはつまり「ハイカロリー」と言う事だ。
カロリーとはそう言うものだ。
カロリーには2種類ある。
化学者がカロリーを使う時は小文字の「c」を使う。
小文字でcalと書く。
小文字のcのカロリーが1000集まると食べ物のカロリー、大文字の「C」になる。
キロカロリーとも言うね。
1キロカロリーは、大文字のCの1カロリーと同じだ。
アメリカでは、食べ物のカロリーと化学者のカロリーは違う。混乱しそうだね。
ちなみに1calとは、水1グラムを1度上げるのに必要なエネルギー又は熱量約4.2ジュール
小文字cのカロリーと大文字Cのカロリーの関係は、1000cal=1Cal=1kcalとなる。
エネルギーの身近な単位には、もう1つある。
「キロワット時」だ。
キロワット時は、1キロワットの電力を1時間使った時の電気エネルギーを表している。
1キロワット時の電気エネルギーを電力会社から買うとしよう。
プラグを差し込んでメーターが上がり、1キロワット時に達したら、1キロワットの電球を1時間点けておいた事になる。
かなりの明るさだ。
この教室の照明がたぶん1キロワットくらいだろう。
キロワット時当たりの料金は、アメリカでいくら位だと思う?
学生F:
12セント。
ムラー:
正解。前は10セントだった。
君は情報通だね。
1キロワット時当たり12セント。知らない学生が多いだろう。自分で払う必要が無いからね。
1キロワット時は、大文字の1カロリーと大体同じと考えていいだろう。
大文字の1カロリーと言うと、チョコレートチップ一粒分。
と言う事は、チョコチップ一粒で明るい照明を1時間点けられるのかって?
その通りだ。
油やチョコチップといった食品には、もの凄い量のエネルギーが含まれているんだ。
いかがでしたか?
こんな感じで、割と優しくエネルギーに関する事を説明してくれています。
(画像はこちらで勝手に挿入しています。本書とは無関係です。)
この本、NHK Eテレ放送「バークレー白熱教室 大統領を目指す君のためのサイエンス」という番組の書籍版なんですが、
科学が苦手でも、エネルギー問題を語れるようになる!
いまさら聞けない基本情報から、学者を論破するためのデーターまで、
バークレー校の名物教授が伝授!
という帯を読んで、古本屋さんの書棚から手に取ってしまいました。
住宅づくりに携わる人間として、エネルギー問題は避けて通る事が出来ませんから・・・。
https://www.assetfor.co.jp
posted by Hoppy Red
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