高性能・省エネ住宅の為の基本2

 

性懲りもなく、堅苦しい話をお届けします。

今回開口部の大きさと通風の質というお話です。

開口部面積は大きい程効果があります。

複数の開口部を通過する通風経路上の開口部面積を半分にしても、その通風量が半分になる事はありません。

大きい開口部を1つ確保する場合と、同等の開口部面積を複数の開口部で確保する場合の効果には、大きな差は認められません。

大きな開口部を確保出来ない場合でも、小さな開口部の組み合わせで同等の開口部面積が確保出来れば、同様の通風量を確保する事が出来ます。

1つの部屋に2つの開口部を計画する場合、両方とも充分に大きな面積が得られれば大きな通風量が得られます。

しかし2つの開口部の大きさに差がある場合は、風上側と風下側の窓の大小により室内の気流状況が異なります。

図aのように風上側の開口部を小さくした場合、流入速度が増すことになり風の通り道にいる人はより強い冷涼感を得る事が出来ます。

風上側の小さな開口部の近くにベットを配置すると、睡眠中に気流が直接吹きかかり体調を崩す事があります。

図bのように風下側の開口部を小さくした場合は、流入速度の低下を招きますが、室内の広い範囲で穏やかな気流を期待する事が出来ます。

次回は、通通経路と開口部面積(手法1)というお話です。

引き続きお付き合いいただけますよう、よろしくお願いします。 

 

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  posted by Hoppy Red

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