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性懲りもなく、堅苦しい話をお届けしています。
今回は通通経路と開口部面積(手法1)というお話です。
外気を室内に取り入れる為には、風の入口と出口の役割を果たす開口を異なる方位の2面以上に設ける必要があります。
2箇所の開口部と通風経路の採り方は下図の通りです。
通風経路1は、1つの居室に方位を異にする2面の外壁に面した開口部を設ける事で通風を確保する手法です。
通風経路2は、1つの居室で外部に面した開口部を1面にしか採れない場合に、室内開口部を介して隣接する空間に外部に面した開口部を設ける事で通風を確保する手法です。
通風経路1および2の経路上の開口部の面積が大きい程、期待できる通風量(換気回数)は大きくなり、省エネ効果も大きくなります。
手法1に必要とされる通風経路1と2の開口部面積の要件を上表のように2段階設定しました。
開口部面積が小さい場合は手法1aとし、開口部面積を2倍にした場合を手法1bとしています。
表中の床面積は当該室の内法寸法を基本としていますが、算定の簡略化の為に芯々寸法でも可とします。
通風経路1・2ともに床面積は検討対象室の床面積について検討します。
開口部面積は、通風の為に一定期間開放出来る部分の面積(開放部分の内法寸法で算出した面積)を言い、同一方位の外壁面に複数の開口部がある場合は、各々の面積を合算して扱う事が出来ます。
面積の確保と共に夜間などの防犯性能等の確保に配慮する事も重要です。
手法1の面積要件を満たす外部開口部を通風経路上に2箇所確保する場合、その要件を満たす外部開口部の寸法を示したのが上表です。
また、手法1の面積要件を満たす室内開口部を通風経路上に確保する場合、その要件を満たす外部開口部の寸法を示したのが上表になります。
次回は、卓越風向に応じた開口部配列(手法2)というお話です。
引き続きお付き合いいただけますよう、よろしくお願いします。
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