こんな事ありませんか?

こんな経験、ありませんか?

こうした現象は、気密性の低い住宅において起こります。

気密性の低い住宅とは、簡単に言えば隙間風の多い住宅を言います。

隙間風が多いから、浴室が寒い。湿度が高く結露が多い。効率的な換気が出来ず臭気が残る。エアコンが効かず電気代が高い等の問題が発生する事になります。

気密性を高める事で、こうした問題は解決する事が可能です。

今回は、住宅の気密性がもたらす効果についてお話ししたいと思います。

昔の住宅には、葉書10枚程の隙間がありました。

「家に隙間」と言っても、ピンと来ない方が多いかも知れませんね。

勿論、目に見えるような隙間ではありません。

でも低気密な住宅では、コンセントの隙間や配管廻り等、目の届かない所から隙間風は確実に侵入しています。

風呂場やキッチン廻りが寒く感じるとしたら、これが原因です。

まずは、住宅には目に見えない隙間があると言う事をご理解ください。

この隙間の大きさを表す値を「C値」と言います。

低気密住宅では、暖かい空気は天井に漏れて行き床下からは隙間から冷たい外気が侵入します。

これによって室内には温度差が発生します。

2~3度が望ましいとされる上下温度差が10度以上になってしまう事も頻繁にあるでしょう。

その結果「結露」が発生する事になりますが、これが建物内部で発生すると家そのものの耐久性を大きく損ねる事になります。

結露がカビの発生の原因となり、お子様のアレルギーを引き起こしたり、寒さで風邪を引きやすくなったり・・・。

高齢者のヒートショック等、温度差による健康被害は計り知れません。

日常生活における突然死の1万人以上は「入浴中」に発生しています。

交通事故よりも多いというデーターも報告されており、特に65歳以上の高齢者や高血圧・心臓病等の持病がある方は注意が必要です。

参考までに、快適な住環境の条件を以下に示しました。

次に、C値の説明をしたいと思います。

C値=相当隙間面積(単位:Cm/m2)

住宅の気密性を表す数値で、総隙間面積を延床面積で割った数値です。

その値が小さい程気密性が高く、反対に数値が大きくなるとスカスカ住宅になります。

では、目指すべき数値はどの位だと思いますか?

計画換気を満足に機能させる為に必要なC値は1.0と言われています。

数値がこれ以上高くなると、換気メーカー側が提示している換気性能を満たす事が出来なくなります。

(もちろん施工者側の責任となる為、メーカー保証も期待できません)

それでも、強風の影響や内外温度差の影響によっては計画換気を行う事が出来ない事があります。

これらの影響を受けずに計画換気を達成出来るようにするのであれば、そのC値は0.5以下になります。

C値はどのようにして求めればいいでしょうか?

C値を算出する為には、「気密測定」が必要になります。

気密測定とは現場において「気密測定技能者」が行う、住宅の隙間の量を測定する検査の事です。

この測定により、家全体の総隙間面積が測定され、計算の結果、住宅のC値が判ります。

しっかりと気密が取れているのか、取れていない場合は何処に問題があるのかを把握する事も出来ます。

検査時間は1時間程度でしょうか。費用もそれほど高くはありません。

でも、残念ながら現行省エネ基準においてはC値の設定はありません。

と言う事は、建物の性能(結果的に住み心地や省エネ性・健康性・快適性に繋がります)に、大きく関わる気密性能なのに目安になるものが無い事になります。

当然大多数の施工者は、自分達のつくっている建物のC値を知ることなく、お客様にお引渡ししている事でしょう。

問題だと思いませんか?

速やかな基準改正を期待したいものです。

でも一部の常識的な施工者においては、きちんと気密測定を行っていますから安心してください。

C値を明確に答えてくれる会社=常識的な会社という判断基準になるかも・・・。

もちろん、弊社では全棟気密測定を実施しておりますし、C値は0.5以下になっています。

 

C値が2.0程度の住宅において、キッチンのレンジフードを強運転した時の隙間風を測定した結果を示します。

一般的に、不快に感じる隙間風の流速は0.2メートル/秒と言われています。

気密処理が丁寧にされていないと思われる上図のような状況では、服を脱がなければならない洗面脱衣所等、ヒートショックの原因になりかねません。

近年の住宅では、断熱性能が向上していますが、一方で内部結露の危険性も高まっています。

と言うのは、気密施工を怠った住宅では、何年も過ごした後にこの問題に直面する事になるからです。

これは断熱材を厚くすればいいと言う問題ではありません。

しっかりとした気密施工を行い湿気をコントロールする事で、初めて断熱材の性能が発揮出来るようになります。

暖かく耐久性のある住宅にする為には、断熱と気密をセットに考える必要があります。

 気密性能が低いと、空気の流れと共に熱や湿気が出入りして「内部結露」の原因になります。

結露の発生は室内を不快なままにするだけでなく、腐朽菌を繁殖させ、構造体の腐朽に繋がります。

また湿度を好むシロアリが発生し、腐った木材を食べ繁殖を促す原因となります。

内部結露が起きてしまうと、住宅そのものの耐久性を脅かす可能性が高まりますからその対策は必須となります。

内部結露しやすい家とは

1.壁と天井の取合いや

2.壁と床の取合い

3.コンセント・スイッチボックス等

に多くの隙間があり、風や内外温度差による圧力の影響を受け壁内に空気が流出入します。

これが冬なら、床下から冷たい空気が、室内から暖かい空気が入ることになります。

4.壁の中の外気に冷やされた部分に

5.湿った暖かい空気が触れると結露が発生します。

6.内部結露の発生が木材を腐らせ、耐久性の低下に繋がります。

内部結露しにくい家とは

1.第一に重要なのは、防湿・気密層を設ける事です。防湿・気密層は床・壁・天井(屋根)の室内側に連続して隙間なく設ける事で湿気の侵入を防ぎます。

2.次に必要なのは、軒裏換気や

3.棟換気と連動した

4.通気層を設ける事です。外気から侵入した湿気や、室内から漏れた湿気を速やかに排出するには、通気層と棟や軒裏の連動が必要不可欠になります。

壁内の乾燥状態を如何にして保つか。この事が内部結露の防止には重要となります。

例えば繊維系断熱材は通気性がある為、温度変化や圧力差による空気の流れが発生すると、湿気が断熱材内部に侵入し結露を招きます。

防湿・気密シートを丁寧に施工する事で、初めてこの湿気の侵入を減少させる事が出来ます。

内部結露を防ぐ為には、施工者及び管理者がそのしくみを理解し、その施工を徹底しなければなりません。

現場における施工管理が大切なのは言うまでもありません。

残念ながら壁内部への湿気の侵入を完全に防ぐ事は、どんな気密工法であっても難しいと言えます。

ですから、侵入した湿気が内部結露を招く事を防ぐためには、断熱材の外側に通気層を設ける事が必要となります。

通気層は断熱材内部に侵入した湿気を速やかに外部に排出し、内部結露を防ぎます。

次に、計画換気の面から考えてみたいと思います。

高断熱・高気密住宅にする大きなメリットのひとつは計画換気を可能にする点です。

24時間換気が義務化された現在、新鮮な室内空気を確保し、汚染物質や臭い等を除去する事が重要です。

低気密住宅では、隙間からの空気の出入りが多く計画的な換気を妨げてしまう事をご理解ください。

機械換気設備で新鮮な外気を取り入れ、希釈するようにゆっくりと満遍なく空気が入れ替わる事によって、空気のクオリティーを格段に高める事が可能です。

2003年に改正された建築基準法では、居室の空気環境を清浄に保つ為に計画換気を行い、1時間当たり0.5回の換気をする事が求められています。

給排気口や換気装置により、室内の圧力分布をコントロールする事で、居室やリビング等のクリーンゾーンから、トイレや浴室等特定の汚染物質が発生する部屋(ダーティーゾーン)へと空気の流れを創出します。

しかし気密性能が低い住宅では、隙間から出入りする隙間風により室内圧力分布を狂わせ、換気経路に悪影響を及ぼします。

隙間から空気が入れば、給気口からの給気量は減ります。この結果想定通りの換気が行われなくなり、汚染空気が室内に残ってしまう等計画的な換気が困難になります。

C値5.0の住宅では、住宅全体の換気量の8割以上が隙間風によるものです。

隙間だらけのスカスカ住宅では、入口が多数ある住宅と同じです。例え強制排気で出口を作っても空気は思うように流れません。

計画的な換気を行う為にも、気密性能を高める必要があります。

では、断熱・気密性能を高める事でどの位省エネになるのでしょうか?

温熱等級1の住宅と4の住宅の暖房費用を比較したデーターとなります。

断熱・気密性能が低い住宅では、エアコンで暖めた空気や冷たい空気が漏れてしまい十分な性能を発揮出来ないばかりでなく、電気代も高くなってしまいます。

断熱・気密性能を高めた住宅は室内温度の上下差が無くなります。また床・壁・天井の表面温度も上がります。

自分の身体に接触していなくても、床・壁・天井からの熱放射によって体感温度は上がり、暖かく感じる事が出来ます。同様に表面温度の冷たい部屋は室温以上に寒く感じてしまうのです。

気密性能のもたらす効果、ご理解いただけたでしょうか?

気密・断熱に配慮し、適正な計画換気・冷暖房設備を備えた住宅があります。

来る、2月28日(日)および3月6日(日)の2日間

『FPの家 S邸』完成現場見学会を開催いたします。

(28日は事前予約制になっておりますので、見学を希望される方は弊社までご一報ください。)

エネルギーを無駄にせず、家じゅうどこでも隅々まで暖かい

魔法瓶のような「FPの家」をご体感できます。

木の骨組みに無垢の内装材や自然素材をたっぷりと使っています。

空気の味が違うかも知れません・・・。

ご家族お誘い合わせの上、お越しくださいますようよろしくお願いします。 

 

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  posted by Asset Red

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