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聞いた事があるかも知れませんね。
昔々のお話です。
18世紀頃のヨーロッパの人々は、汚水やゴミ・糞尿を、昼夜構わず家の窓から通りに投げた。
投げる時には予め「ガーディ ヤ ハン !(今から投げますよ!)」と叫ぶのが礼儀だった。
これに通行人は「ウハド ヤ ハン !(ちょっと待ってくれ!)」と叫び返し、背中を丸めながら慌てて走り去って行く。
と言っても、不測の事態は頻繁に発生していたので、当時は男性が女性をエスコートする時は、男性が建物側を歩くのが常識だった。
中世フランスのルイ9世は、夜中にパリの街を通りかかった時、突然マントに溲瓶の中身をぶっかけられた。人が通るような時間ではなかったので、まさかと思って、投げる人が合図しなかったのだ。
さぞ王はカンカンになって怒ったろうと思うだろうが、とんでもない。
調べた結果、犯人が眠る間も惜しんで勉強していた苦学生である事が判明すると、熱心に事だと大いに感心し、奨学金まで与えたという。
当時は糞尿とゴミは道路に垂れ流しだったから、通りの不潔さは想像を絶するものだった。
雨でも降れば、どの通りも一度に糞尿とゴミのぬかるみと化した。
だから当時のヨーロッパでは、どの街にも必ず「不潔通り・尻下通り・かわや通り」などというものが存在していた。
舗装された大通りも例外ではなく、通りの中央には太い糞尿の通りが走っていた。道を渡るには、通りの端から端に渡した板切れの上を渡るしかない。おめかしした上流婦人が道を渡る時は、通りかかった男にいくらか金を渡して、背負っていってもらうしかなかった。
そこで、これを商売にする「渡し屋」なるものが生まれ大繁盛した。
いわゆる「ハイヒール」が作られたのは17世紀初めだが、実はこれも、この種の必要に迫られて生まれたものだ。
汚物のぬかるみでドレスの裾を汚さないため考え出された苦肉の策だ。
当時のハイヒールは踵だけでなく、爪先の方も高くなっていて、いわば靴に下駄を取付けたような格好だった。
中には60センチもの高さのヒールがあったという。いったいどうやって歩いたのだろう。
だが中国の纏足と同じで、このよちよち歩く危なっかしい姿が、かえって男心をそそったと言われる。
桐生操 著/角川文庫 刊/やんごとなき 姫君たちのトイレ
より抜粋させて戴きました。
その昔、学校で「ヨーロッパでは、古くから下水道が発達していました」なんて教えられ、「すげーっ、さすがヨーロッパだぜ。」なんて感心していたのに
下水道の正体が、こんなものだったとは・・・。これが原因で赤痢が大流行するんですよね。
よちよち歩きにそそられる・・・。
モンローウォークに誘われて・・・なんて歌詞もありましたっけ?
昔から、男ってバカだったと言うことでしょうか?
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posted by Hoppy Red
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