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一次エネルギーとは、石油や天然ガス・石炭・水力・原子力などの自然から採取され加工されていない状態のエネルギーを言います。
それらを加工して造られた電気や都市ガス等の実際に家庭などで使用されるエネルギーを、二次エネルギーと言います。
一次エネルギー消費量とは、建築や住宅で使われるエネルギーを熱量に換算して求めます。
ただし電気については、発電所で使用される化石燃料の熱量で求められ発電や送電時のロスもこの中に含まれます。
単位はGJ(ギガジール)/年。
エネルギー換算係数は以下のようになっています。
電気・・・9.76MJ/KWh
都市ガス・・・45MJ/m3
LPガス・・・99.6MJ/m3
灯油・・・37MJ/L
ちなみに、発電コストは以下の通りになっています。
1999年(平成11年)の「次世代省エネ基準」では、建物の断熱性能をQ値(熱損失係数)で評価してきましたが、いかに住宅の構造や躯体の断熱性能を高めても、住宅の中で使用される設備機器の省エネが実現出来なければ、住まい全体で使用されるエネルギーの削減は出来ません。
そこで2013年(平成25年)の「改正省エネ基準」では、一次エネルギー消費量と云う指標を設け、設備機器を含めた住宅全体の省エネ性能を評価する事で、実質的に省エネ性能の高い住宅を評価出来るになりました。
欧米と日本の暖房エネルギーの使用量を比較してみると、欧米の使用料が圧倒的に多く、日本は欧米の1/4しか使用していません。
ドイツや北欧などは北海道よりも高緯度でエアコンなどの冷房エネルギーはほとんど使用しなくても良いようですが、暖房エネルギーは必要です。
ただ、それ以外の給湯・照明・家電の使用量を比較してみると、省エネ先進国であるドイツと比べて1.5~2.0倍も我が国のエネルギー消費が多くなっています。
ちなみに、一次エネルギー消費量の設備別割合はこんな感じになっています。
給湯と家電の占める割合の大きさにビックリですよね。
新しい省エネ基準が、家庭で使用される「一次エネルギー消費量」の総量によって評価される事になったのは、こうした背景があったからとも言えそうです。
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