木の家のススメ

たわいもない話どころではありません。

結構深刻な話です。

ちょっと古い本を手にしました。

2003年の本になります。

リヨン社 刊/船瀬俊介 著

木造革命

木の家づくりから木の街づくりへ

とにかく、冒頭からスゴイ内容が続きます。

プロローグ/木の家から木の街づくりへ・・・!

から抜粋しました。

とにかく読んでみてください。

「木造建築は・・・都市の森林です。」とは有馬孝ノリ(示編に豊)氏(宮城県木材利用技術センター所長)の至言。

木造建築の木材は、成長期に二酸化炭素が吸収され蓄積されたもの。こうして木造都市は大気中の二酸化炭素を固定化する。

木を伐ったところに木を植えれば、成長に伴って二酸化炭素を吸収する。

木造都市は二重に温暖化防止に貢献するのだ。

さらに、自然の太陽の恵みで育ってくれる「木材」の生産エネルギーは、

人口である「セメント」の1/4

「プラスチック」の1/6

「鉄」の1/24

「アルミ」の1/126・・・と極めて少ない。

二酸化炭素排出量がそれだけ少ないという事だ。

このように、木造都市は三重の意味で環境に貢献する。

この木造都市こそ、地球環境危機をブレークスルーする決めてなのだ。

現在、木の家がブームになっている。

「家を建てるなら、木の香りの自然住宅を・・・!」

その願い、今や大きなうねりとなって日本の住宅市場を突き動かしている。

「休」という字は、「人」が「木」に寄り添う。

英語の「Forest(森)」は、For+Rest・・・すなわち「休息の場」という意味だ。

動物である人間は、植物である木と共に生きる事で安らぎと落ち着きを得るのである。

それに反して、戦後のニッポンの住宅はとても家と呼べるシロモノではない。

そもそも石油産業の系列化学会社が住宅をつくることが信じられない。

しかし、戦後の家をつくり続けてきたのは紛れもなくこれら石油化学会社であった。

プラスチックやビニールなどが建材として大手を振ってまかり通った。

最初に華々しくCM登場したのは、プレハブ住宅である。

ほとんどがプラスチックなのではないかと思えるほどの石油化学製品だらけ。

専門家から「当時のプレハブ住宅の寿命は6~9年」と聞いて絶句した。

さらに、1970年代に関東地方に建てられた「新築住宅の寿命は19年」と云う。

つまりその頃に建った住宅は、とっくの昔に腐るか潰れるかして残っていない。

それどころか、日本の住宅の平均寿命は26年と聞いて唖然とした。

一生の間に3回も建て替えさせられたら、ローン地獄は死んでも終わらない。

戦後日本の住宅産業は、根本から狂っていた。それは誰にもわかる。

イギリスでは、住宅の寿命は平均141年。どちらがまともな社会かは、言うまでもないだろう。

加えて日本の新築住宅には、「シックハウスという悪意(殺意)」が潜んでいる。

マンション・団地などの鉄筋コンクリート住宅は、それに輪をかけて「冷え冷えコンクリート・ストレス」が骨の髄まで襲ってくる。

体熱を芯から奪う「冷輻射」の恐怖である。

身体の中から熱を奪われる事で、団地・マンション族は木造の住人より9年も早く死んでいる事がわかっているのだ。

言い換えると、団地・マンションに殺されている。

コンクリート巣箱で育ったネズミは93パーセントが死ぬという報告もある。

木製巣箱の12倍という驚愕の死亡率だ。

コンクリート校舎のインフルエンザ学級閉鎖率は、木造校舎の2倍強。

頭痛を訴える子供は木造校舎の16倍にものぼる。

イライラするは7倍。

疲れやすいは3倍・・・。

冬の団地・マンションなどでコンクリートに体熱を奪われると「ガン細胞は急速に増殖する」と専門医は警鐘を乱打する。

「身体を冷やすのはガン患者には極めて禁物」なのだ。

ところが、そのガン患者が入院している病院が鉄筋コンクリート造り。これほどのブラツクジョークはない。

日本のOLの6割、サラリーマンの5割がうつ症状にあるという。

OLの12パーセントが「最近、本気で自殺を考えた」と答える。

新聞やマスコミを賑わす事件は、かって考えられなかったものばかりだ。

親が我が子を殺す。

子が親を殺す。

友が友をなぶり殺す。

幼児連れ去り・・・などなど。

異様な猟奇犯罪の激増に、私達は言葉を失う。何かが狂っている。

これら事件の背後に、化学住宅やコンクリート建築などの建築ストレスが横たわる・・・と警告してもキョトンとする人がほとんどだ。

彼らは、哀れ何も知らされていない。

新築の化学住宅に引っ越して夫婦仲が悪くなり、果ては離婚、殺意にまで至るケースもある。

コンクリート巣箱で育ったメスネズミは、出産すると我が子を食い殺す。

オスネズミは他の群れに入れられると他のネズミを襲って咬みつき、血まみれにしてしまう。

昨今の世相とあまりに重なり、私は慄然としてしまう。

一方、心身を痛め狂わせるこれらのコンクリート・ストレスについては、政府(国土交通省)も建築学会も

「知らない」

「調べない」

「答えない」・・・を必死で繰り返す。

政府・業界さえもどうやら芯まで狂るっている。

話はまだまだ続きます。

基本的に、この本に出てくるこうした話は「研究者」によるきちんと裏付けのあるものです。

様々な場所で発表されているものであり、マユツバものの話ではないようです。

ここまで書いてしまっていいのでしょうか?

ハウスメーカーの名前を挙げて、問題点を挙げる場面も出てきます。

ご興味のある方は、お声掛けください。

ご説明させていただきます。

木造住宅の優位性を聞くたびに、木造住宅を造っていて良かったと思います。

難しい事はわからないけれど、快適で健康・安全な家がいいですよね。 

 

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