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またまた勝手にシリーズ化してしまいました。電気の話を続けたいと思います。
第4回目は、「正しい節電」というお話です。
いきなり「節電をお願いします。」と言われても、何から手を付ければよいのやら・・・と困惑されている方も多いのではないでしょうか。
そこで提案があります。
例えば経営が傾きかけた会社を再建するつもりで、節電に取り組むのはいかがでしょうか?。
この場合、電力の供給は我が家という会社に入って来る売上です。
その売上(電力供給)が激減している、しかも改善の見通しは立たない。
となれば、差し当たり残された道はリストラしかありません。
まずは消費電力の大きい『高給取り』に目をつけましょう。
こんな状況ですから、賞与カット・一時解雇も止むを得ません。
お次は、不要不急の業務を担当している部署の洗い出し。見つけたら部署全体の廃止も検討したいものです。
それはそうと、経営者であるあなたは何をしますか?
電気製品のカタログに必ず表示してある『消費電力〇〇Wh(ワットアワー)』という数字。
これは『この機器を使うと1時間当たり、これ位の電力を消費しますよ。』と明示しているものです。
例えるなら、その機器は『時給(電力)をいくら支払えば必要な仕事をしてくれるか』という事になります。
節電とは、すなわち各機器に支払う『賃金(電力)』をなるべく抑える事。
まずは、その会社の高給取りは誰か?
利益の出ない業務を担当している部署はないか?
ダラダラ残業している者はいないか?
等を徹底的に把握していくところから始めます。
家庭内の高給取り(消費電力が大きい機器)として有名なのは次の4人です。
何かを温めたり冷ましたりする『熱関係』のお仕事。
ここに従事している人は、総じて時給が高くなります。
ドライヤー等、熱とファンが連動する機器も高くなりがちですが、働く時間が短いので・・・。
リストラするなら、ここらへんから大胆に手をつけるのが効果的かと・・・。
ちなみにベテラン社員の一人、扇風機さんの賃金は600Wh/日(50W×12時間)となっています。
この機会に昇格させてもいいのでは・・・。
いくら時給が安くても、長時間働く人の月給はバカになりません。
そんな人達が所属しているのが、『保温関係』の部署。
ここは部署全体の廃止も検討したいところです。
パソコンやDVDといった『IT系』は総じて安月給です。
「だとしても、待機している間の賃金まで払う必要はないじゃないか。」と怒る人もいるでしょう。
でもいかがでしょうか?。
使っていない間、いちいちコンセントを抜くのは結構な手間です。
だったらエアコンの稼働時間を減らす方が、よほど効果的では?。
あとは、リストラを断行するあなたの判断にお任せします。
というわけで、節電リストラ策の概要は以下の通りとなりました。
1.高給取りの働かせ方を再検討する。(より給料の安い人へのシフトもありですよね。)
2.安月給でも長時間労働はコストがかかるので、一時解雇か残業停止などを検討する。
以上が正攻法によるリストラ策になりますが、これ以外にもうひとつ裏技的改革案があります。
それは『深夜営業』。
コンビニの時給も、タクシーの料金も深夜になると金額がアップするのが常識ですが、電気の場合は反対です。
夜働いた方が安くなる方法があります。
すでに夜型の家庭であれば、もっと夜型を徹底すると良いかもしれません。
深夜電力を安く使うには、事前に『そういう契約』を結んでおかなければなりません。
では実際にそういう契約を結ぶと月々の電気代はいくらお得になるのでしょうか。
たとえば『お得なナイト8』というプランを契約した場合ですが、いくつかの家電を深夜に集中させて稼働させれば、
消費電力量で18,000Wh、電気代にして400円弱安くなる計算になります。
ただし、昼間にうっかりエアコンを使ってしまうと、そのメリットも吹き飛んでしまう恐れがあります。
夜間のみの使用で完結する家電は、現実には以外と少ないものです。
昼間も誰かが家にいる家庭では、よくよく検討する必要がありそうです。
このシリーズも今回で終了です。
なお、㈱エクスナレッジ 刊/山田浩幸 著/エアコンのいらない家から一部抜粋・引用しています。
いかがでしたか、知っているようで知らない電気の事をお話ししました。
少しでもお役に立てれば・・・。
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