blog
家にこだわりを持っている人、変わった家を建てたいという人は設計事務所がオススメです。
痒い所に手が届くのが設計事務所の売りです。
ただし注意しなければならない事があります。
設計士の中にも只お客様の言いなりになって図面を引く図面屋さんと呼ばれる人と、住宅雑誌などに投稿しているデザイナー、いわゆる芸術家に近い設計士さんの二通りに分かれるのです。
この図面屋さんと芸術家さん、どこがちがうのでしょうか。
もちろん家のデザインも違いますが、それに比例して設計費が違います。おおむね3~15パーセントまで幅があります。
設計士の経験・ネームバリュー等要因は様々です。
私自身、過去23年間の建築経験の中で、40名ほどの設計士の方とお付き合いをしてきました。
良い設計士と悪い設計士の見分け方は簡単です。
良い設計士は自分で仕事を受注出来ます。悪い設計士は仕事が取れません。
理由は以下の通りです。
設計士としてのセンスに欠ける。
人付き合いが苦手。
お客様に頭を下げられない。
過去の栄光に浸っている。
態度がデカイ。
高くて当たり前。
使い勝手よりデザイン重視。
お客様の要望に耳を傾けない。
斬新さばかりを追求する。
家づくりを芸術だと思っている。
自分や会社の利益を第一に考える。
印鑑だけ押して現場へは行かない。
トラブルは他人のせいにする。
自分で責任をとらない。
アフターサービスをしない。
・・・また止まらなくなってしまいました。
でも設計士だって人の子です。
仕事が取れなければ、家族を養っていく事が出来ません。
芸術家気取りで華やかな家づくりばかり唱えたって、自分が2DKのアパート暮らしではシャレになりません。
ではどうするのか。?
仕事の取れない設計士同志で『欠陥住宅を守る会』みていな会を作ります。そしてホームページや新聞で自分たちのグループの宣伝をして、「欠陥住宅に苦しんでいる方、どうぞご相談ください。無料です。」と善人を装います。
するとどうでしょう。立場の弱い、お金の無い消費者はその相談室に飛び込みます。
そして住んでいる住宅の事をケチョンケチョンに言うでしょう。
設計士は「そうですか。そうですか。それはご苦労されましたね。私達が悪徳住宅会社をやっつけてやります。」
と力の弱い工務店を攻撃するのです。
ここでひとつポイントがあります。
設計士は間違ってもハウスメーカーを攻撃しません。
何故ならハウスメーカーは自社の住宅情報を公開していないので、何がどうなっているか、どこがどう悪いのか外部からは一切わからず、攻撃しようがないのです。
では、何故工務店が目の敵にされるのか。?
それは工務店が建築する家の構造や仕様は数百年前から確立されていて、誰にでもわかりやすいものだからです。
ほんのちょっとのミスを見つけては、すぐさま欠陥と烙印を押し、攻撃の的にします。
工務店も人間です。ミスもします。しかし直します。家が倒れるようなミスは0.1パーセントもないでしょう。
それなのに、その後設計士がする事と言えば、小さなミスも大きな欠陥にして手直し工事をさせるような調査レポートを出す事です。
お客様はそのレポートに沿って手直し工事をリフォーム会社に依頼します。しかし、リフォーム会社をどこに頼んでいいのかわかりません。
調査した設計士に紹介してもらう事になります。
紹介を受けたリフォーム会社は設計士にリベートを支払います。
これで設計士は食べていけるのです。
大きな設計事務所なら安心と考える方がいるかも知れません。
でもこれも不正解です。
立派なオフィスを構え、有名な先生がいて、たくさんのスタッフを抱えている大きな設計事務所は、文字通り大きな仕事ばかりやっているところがほとんどです。
病院や学校・公民館・社会福祉施設等々。中には設計料だけで数千万円なんて、目が飛び出るような価格の仕事しかやりたがらないところもあります。
たとえあなたの家の設計を快く引き受けてくれたとしても、心の中では「たいした儲けにならないな。切りの良いところで、とっとと片付けてしまえ・・・。」なんてつぶやき、片手間なやっつけ仕事で済まされてしまうかも・・・。
大きな事務所でも、個人住宅の担当者はせいぜい一人か二人です。
何十人とスタッフがいようと、全員が手に手を取り足を取りあなたの為に頑張ってくれるわけではないのです。
あなたがお金持ちで、ポンポンお金を使う事が出来るなら構いません。
奇抜さだけが売りの5年後には既に飽きてしまうようなデザインの家に住みたいと思うなら。
短い時間でパッパッとやっつけ仕事で設計されることに何の違和感も覚えないなら、大手設計事務所の方がいいかも知れません。
でも、じっくりと家づくりを考えたいという人には不向きだと思います。良く考えてください。
と言うところで、今回はオシマイです。
作者の方、相当設計事務所にマイナスイメージをお持ちのようですね。
何もそこまで言わなくても・・・。
この続きは、また明日。
お楽しみに・・・。
安くていい家/平秀信 著/インデックス・コミュニケーションズ 刊より抜粋・引用しています。
https://www.assetfor.co.jp
posted by Asset Red
東京都練馬区北町2-13-11
03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分