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先日参加してきました『住宅版BELS』説明会。
時間的にも少なかったし、資料もあまり親切なものでもありませんでした。
でも、せっかくですから私なりにまとめたものをお話ししたいと思います。
そもそも、BELSって何?
建築物省エネルギー性能表示制度(Building Energy-efficiency Labeling System)の頭文字をとってBELSといいます。
住宅性能評価・表示協会が運営していますが、従来のビル等だけでなく、4月から評価対象として住宅を追加する事になりました。
これが、『BELS』住宅版です。
ラベルも変わりましたし、名称も若干変わっているようです。
Building-Housing Energy-efficiency Labeling System(ハウジングが入りました。)
戸建て住宅への省エネ基準適合の義務化を2020年に控え、大きな課題となっているのが、住宅の省エネ性能をユーザーに伝えるための表示方法です。
国土交通省はこのほど、建築物の省エネ性能表示のガイドライン(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)を策定し、3月11日に公布しました。(施工は4月1日)
国交省の検討委員会により示された指針によると、建築物の省エネ性能の評価は、建築研究所のWEBプログラム等による『自己評価』でも、登録判定機関や所管行政庁等による『第3者認証』のどちらでも可としています。
上図は建研のWEBプログラムによる自己評価による表示例です。
1.建築物の名称(戸建て住宅は省略可)
2.評価年月日
3.第3者認証・自己評価の別
4.基準一次エネルギー消費量(基準値)
5.設計一次エネルギー消費量(設計値)
を表示する事が望ましいとなっています。
また、第3者認証の場合は
1.建築物の名称(戸建て住宅は省略可)
2.評価年月日
3.第3者認証・自己評価の別
4.第3者認証機関の名称
5.設計一次エネルギー消費量(設計値)の基準一次エネルギー消費量(基準値)からの削減率
6.基準値・誘導基準値・設計値の関係図
7.一次エネルギー消費量基準の適合可否
8.外皮基準の適合可否
9.建築物の一部(テナント・住戸等)で評価した場合はその旨
10.第3者認証の場合は第3者認証マーク
を表示する事が望ましいとなっています。
さらに省エネ消費量を算出した場合、基準一次エネルギー消費量と設計一次エネルギー消費量を表示する事が推奨事項になっています。
省エネ性能の評価に関しては、解説資料を配布する等としてその方法を明らかにする事を求めており、☆などで段階的に表示する場合も同様に、指標の考え方を明らかにする事としています。
上図は『BELS』住宅版による表示例です。
既存建築物に関しては、建築物省エネ法第36条で所有者が所管行政庁に申請し、当該建築物が省エネ基準に適合している事の認定を受ける事が出来るとしています。
その為4月からは、認定された場合にその建築物に『基準適合認定マーク』を表示する事が出来るようになりました。
上図が、建築物エネルギー消費性能基準適合認定建築物の基準適合マークの例です。
こうした表示制度の充実および普及により、
建築物のエネルギー消費性能の見える化を通じ、
性能の優れた建築物が市場で適切に評価され、消費者に選択される環境整備を図る事が重要です。
欧米においても既に取組みが行われており、これらの省エネ格付を環境・社会・ガバナンスへの配慮として、不動産投資への適用を図っています。
家の省エネ性能で、不動産価値が変わる。こんな世界では当たり前の事が、ようやく日本でも実現できそうです。
BELS住宅版を活用して、『省エネ性能の見える化』をバンバン行いたいと思いました。
https://www.assetfor.co.jp
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