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本日、アセットフォーはお休みです。
アセットレッドに代わり、ホッピーレッドがお話しするのは『木材の敵』というお話。
では、早速始めたいと思います。
省エネ住宅の第一歩は、数ある構造・構法の中から『木造軸組み工法』を採用する事だと思います。
そこで、『木材・腐朽・シロアリ・キクイムシ・腐食並びに防腐・防蟻処理及び耐久性に関する基礎知識』を数回に分けてご紹介したいと思います。
学校の授業のような内容です。
なるべく短く区切っていくつもりですから、根気よくお付き合いください。
第一回目は『木材』についてのお話です。
木材は、樹木が二酸化炭素を固定した結果として、自然の恵みとして提供された材料である。
樹木として生育している時は、大気中の二酸化炭素を吸収して、地球の温暖化を防いでおり、再生可能な資源である。
木材には、針葉樹と広葉樹の2種類がある。
建築物の構造用に使われるのは一般的には針葉樹が多い。
また樹種(木の種類)は多様で、その性質は樹種ごとに大きく異なる。
木材を観察すると、無数の細胞が集合しているのが分かる。
この細胞は、細胞壁と呼ばれる硬い部分と、細胞内腔と呼ばれる空洞になっている部分からなり、この細胞壁が木材の強さの秘密で、細胞内腔の存在が木材の軽さや加工しやすさの秘密でもある。
細胞が連なって組織を作っており、このうち樹木の上下方向(繊維方向)にある組織が、針葉樹では仮道管、広葉樹では道管と呼ばれるものである。
これらの組織がある事で、木材の繊維方向の水の通りを良くしている。
道管は管が上下に通じ合っているのに対して仮道管は斜めの仕切りがあり、そこに壁孔と呼ばれる穴が生きている時は開き、死んだ時は閉じる仕組みになっている。
壁孔が閉じている事が、同じ密度でありながら針葉樹の方が広葉樹より腐りにくい原因のひとつとなっている。
他に中心から外側(放射方向)に放射組織があり、繊維方向程ではないが一定の水の通りを保証している。
温帯地域では季節変化があり、冬の時期は生物の活動は停止または停滞している。
この為樹木の成長も年周期があり、春から夏は成長が活発で材の色が薄く早材と呼ばれている。
夏から秋にかけては成長が緩やかで材の色が濃く晩材と呼ばれている。
晩材と早材の境界を年輪といっているが、南洋材など四季の無い地域の木材には年輪が無い。
今回はここまでとします。
次回も引き続き『木材』についてのお話をさせていただきます。
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posted by Hoppy Red
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