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『FPの家 Y邸』
解体工事が無事終わりました。
敷地全景写真です。
バイクが停まっている部分は隣地敷延部分。
既存ブロック塀の高さ詰めも完了しています。
こちらの敷地は以下の通り。
北側および西側にそれぞれ幅員4.00メートルの道路に面した角地で、敷地面積はおよそ19坪。
第一種低層住居専用地域内で第一種高度地区および準防火地域に該当します。
建蔽率は50パーセント(角地緩和で60パーセント)、容積率は100パーセントとなっています。
いわゆる狭小敷地に該当するかもしれませんね。
道路斜線に北側斜線、おまけに高度地区斜線までが建物の高さを制限します。
この『高度地区斜線』が曲者です。
基本的には北側斜線と同じ考え方なんですが、第一種北側斜線制限が敷地から5000mm上がったところから1対1.25の勾配でかかるのに対して、第一種高度地区斜線は1対0.6の勾配がかかるんです。
おまけに、『天空率』による緩和が認められていません。
建蔽率も容積率もかなり厳しめです。
さて、どんな家が出来るのか・・・。乞うご期待!
ところで・・・。
寒い冬に逆戻り?という日が何日か続きましたが、ようやく春の到来です。
夏だってすぐそこまで来ています。(相当、気が早いですかね。)
いまさら暖房の話も出来ません。
ですから、冷房の話をしちゃいます。
夏と冬、どちらが過ごしにくいかという質問に、ほとんどの日本人は夏と答えるそうです。
実際には、住宅内で消費される冷房エネルギーは冬と比べて意外に少ないんです。
夏の方が冬よりもエネルギーをたくさん使っているような錯覚をもつ人が多いのはなぜでしょうか?
これは、私たちが夏の高湿度にとても敏感なため、室温が快適ゾーンから少しでもずれるとすぐさま不快に感じる事が原因です。
人に対する温熱環境を考える際に考慮する要素は6つあります。
着衣量および代謝量(運動量)は建物に関係のない要素ですから、一般的には
空気温度(室温)
相対湿度
放射温度(表面温度)
気流
が重要な要素となります。
体感温度という言葉をご存知でしょうか?
体感温度は体に感じる温度の事をいい、次式で求める事が出来ます。
体感温度≒(室温+周囲の表面温度)/2+湿度による快・不快+気流
気温が10度以上ならば湿度が上昇するほど暑く感じ、気温が10度以下なら湿度が上昇するほど寒く感じます。
また風速は、1.0メートル/秒につき体感温度を1度下げます。
体感温度は、扇風機や通風で少しなら下げる事が出来ますが、外の風をそのまま取り入れると湿度が外気と同じになってしまい、快適さを得られないケースもありますので注意が必要です。
省エネを考慮した住まい手が通風でなんとか暑さを凌いでも、湿度によってカビが発生してしまうようでは非衛生的です。
日本の夏は、温度を下げる事だけでなく湿度を下げることも、快適で健康な環境を得るためには不可欠です。
扇風機の風に当たると、気流によって体の表面からの水分の蒸発が促進され、涼しさを感じる事が出来ます。
実際にはどの位の効果があるのでしょうか?
上の表は日本の温暖地域の夏にありがちな、外気温33度/相対湿度70パーセントという状態で計算した体感温度です。
無風状態から1メートル/秒の微風状態に変わった時体感温度が大きく変わりますが、微風状態から強風状態への変化において体感温度が大きく下がる事はないことが分かります。
ちなみに、扇風機の弱モードで風速1メートル/秒、強モードで風速約3.5メートル/秒となります。
適切に夏の冷房負荷を低減するには、まず屋根にしかるべき断熱性能と通期性能を持たせる事が大切です。
その上で、窓からの日射侵入をきちんと遮断し、自然通風の手助けとなるような間取りや窓位置を検討します。
室内に調湿および蓄熱性能の高い建材を使用する事で、通風で快適ら過ごせる期間を延ばす事も可能です。
エアコン嫌いの人が除湿器を使用するケースが見られますが、現在のところエアコンを使った除湿が最も効率が高いため、エアコンによる除湿の方をオススメします。
ちなみにエアコンの除湿モードは、室温を下げないように配慮した運転モードです。
一旦室内空気を冷やして除湿した後に暖めて吹き出す方式ですから、エアコンの弱運転の方が省エネになります。
気密性能が高まった住宅の場合は、エアコンを使っても空気の対流が起こりにくくなりますので、上質な空気環境に感じられるかも・・・。
弊社が建てる『FPの家』は、屋根にしかるべき断熱性能と遮熱性能を持たせています。
2層の通気層により、廃熱効果もバッチリです。
窓の日射侵入もキチンと行っています。気密性能だってバッチリ、超高気密です。
省エネで夏を涼しく過ごす事が出来る家、いかがでしょうか?
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posted by Asset Red
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