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『FPの家 Y邸』
本日、住宅版BELSの評価申請を行いました。
国交省における、建築物省エネ法に基づく省エネ性能の表示制度についての考え方は以下の通りとなっています。
建築物のエネルギー消費性能(住宅燃費)の見える化を通じて、性能の優れた建築物が市場で適切に評価され、消費者に選択されるような環境整備を図る事が重要です。
市場で適切に評価されるためには、信頼性の高い評価指標や第3者の評価による建築物のエネルギー消費性能の表示制度の充実・普及が有効です。
こうした表示制度の普及により、建築物等に対してインセンティブが付与され、建築物のエネルギー消費性能の向上につながる事が期待されています。
そこで、住宅等の新築時等における国が定めた基準以上の省エネ性能をアピール出来るようになりました。
それらの中のひとつが、一般財団法人 住宅性能評価・表示協会の住宅版BELSです。
世界各国における、類似した取組みとしては以下のようになっています。
またエネルギー性能表示の活用としては、以下のように格付けを行いグリーンビル普及政策のツールとしています。
米国では、多くの自治体でエナジースターによるベンチマーキングの報告が義務付けれています。
英国ではEPCによる評価を義務付けするだけでなく、一定以下の評価のビルは2018年以降賃貸する事が違法になります。
豪州ではNABERSエネルギーでの一定以上の評価が政府系機関の入居条件になっていると共に、テナント募集広告への表示が義務化されています。
GRESBは、ESG(環境・社会・ガバナンス)への配慮を不動産投資にも適用し、株主価値を高める事を目的に欧州の主要な年金基金が中心になって創設した財団です。
これらは、建物の燃費性能の表示を義務付け、その性能に基づいた不動産価値を適正に評価・流通する為のツールとして大いに役立っています。
上図は住宅版BELSのラベルです。
外皮基準・一次エネルギー消費基準の適合やBEI(設計一次エネルギー消費量(その他一次エネルギー消費量除く)/基準一次エネルギー消費量(その他一次エネルギー消費量除く))による☆マーク、等が表示されるようになります。
これから評価が始まる訳ですが、ちなみに準防火地域の狭小地(6地域)に建つ『FPの家/Y邸新築工事』の場合は
床面積=62.93m2
UA値=0.51W/m2K
ηA値=2.6
基準一次エネルギー消費量(その他除く)=37.9GJ/戸・年
設計一次エネルギー消費量(その他除く)=32.2GJ/戸・年
BEI=0.85(☆☆☆☆)
ゼロエネ相当不適合(太陽光発電未搭載)
となる予定です。
なお今後は、全ての新築住宅において住宅版BELSの評価申請を行い、燃費表示を行っていきたいと思います。
早く欧米各国のように、住宅の燃費性能が資産価値や税制に連動する時代が来るといいんですけど・・・。
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