地震に強い家づくり

万一の時、家族の命を守るのは家です。

だからこそ、アセットフォーは『地震に強い家づくり』にもこだわりたいと考えています。

世界有数の地震大国と言われる日本。

昨日からの九州熊本を中心とする大地震では、たくさんの方々が不安や寒さと戦っていることでしょう。

雨との闘いも危惧されています。

皆さんの安全と、速やかな事態の収拾を願って止みません。

過日の阪神・淡路大震災では、住宅の倒壊で多くの多くの方が亡くなりました。

本来、家族の命を守るべき住まいが凶器となってしまったのですから、私達にとっては看過できない由々しき問題です。

南海トラフ巨大地震や首都直下地震を始め、各地で大地震の発生が危惧されています。

残念ながら、地震は必ず起きてしまいます。

その時に、ご家族の命を守ってくれる『地震に強い家』をご提供する事こそが、工務店の役割です。

建築基準法で定められた耐震強度は、数百年に1度程度発生する地震による力に対して倒壊しない程度となっています。

この基準で建てられた建物を住宅性能表示による耐震基準では、耐震等級1といい、一般的な住宅レベルと言えるでしょう。

耐震等級1の建物の1.25倍の強さを持つものを耐震等級2といいます。

これは病院や学校といった、災害時に避難場所になる建物レベルになります。

さらに強度を上げ、耐震等級1の建物の1.50倍の強さを持つものを耐震等級3といい、これらは消防署・警察署となる建物のレベルになります。

大手ハウスメーカーを始め、ほとんどのつくり手は耐震強度を高めた家を自慢しています。

「耐震等級3の家です。国内最高等級の家ですから、地震に強くて安心です。」

耐震強度を高める事は、大切です。

でも、それだけでいいのでしょうか?

こんなデーターがあります。

専門機関が調査した結果、阪神・淡路大震災で倒壊した木造住宅の約8割で『腐り・シロアリ被害』が見られました。

つまり倒壊した建物の多くは、建築当初の強度が失われていた事になります。

例えば、シロアリの被害による強度低下はこんな感じになります。

新築時の柱の重量と、シロアリに食害された柱の重量を比較した写真です。

もちろんシロアリに食害された柱の方が、重量は軽くなります。

そして、その強度は44パーセントにまで低下してしまいます。

腐朽菌に食害された木材も同様の結果になります。

もちろん食害の程度によりその強度は異なりますが、いずれにしてもシロアリや腐朽菌の被害に合わない事が耐震性を低下させない為には重要な事が判ります。

シロアリや木材腐朽菌の繁殖条件の中に、水分(湿気)があります。つまり、乾燥条件では繁殖はしないと言う事です。

どうやらシロアリや木材腐朽菌の被害に合わない為には、建物の結露を防ぐ事が重要なようですね。

と言う事で、ここからは『建物と結露』の話をご紹介したいと思います。

日本実業出版社 刊

南雄三 著

スラスラわかる断熱・気密のすべて

から抜粋・加筆・修正したものとなります。予めご了承ください。

結露を防ぐ方法を考えてみましょう。

(結露のメカニズムは省略します。もし興味をお持ちの方は、以下ブログをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/assetfor/e/97d8204bbaffb3ef9ff1d9599d89ba26

結露を防ぐには2つの方法があります。

1.空気を冷やさないようにする。

2.空気が含んでいる水蒸気の量を少なくする。

冷えなければ空気は結露しません。

また空気の中に入っている水蒸気が少なければ、その空気は冷やされても結露に至りません。

この状況は絶対ではありませんが、結露しにくい状態とは言えます。

欧米では前者の方法を選択しましたが、日本では後者の選択をしています。

なぜかと言うと、日本の家は寒いので冷やさないという訳にはいかなかったからです。

ですから隙間風が出入りして、水蒸気を吹き飛ばす位の方が安全だと言われていた訳です。

しかしこの日本的な結露対策は、残念ながら良い結果を生みませんでした。

家の中にカビ・ダニを繁殖させ、シロアリや腐朽菌を招く結果になったのです。

結露には表面結露と内部結露の2種類があり、それぞれが異なった性格を持ちます。

表面結露は文字通り、部屋の内装表面に起こる結露です。

また内部結露は、壁の内部や天井裏・床下などの見えない部分で起こる結露です。

見えないので、いつの間にか壁の中を腐らせていたり、シロアリを招いていてとても危険です。

まずは表面結露から説明する事にします。

押入の中やタンスの裏側がビショ濡れ、お風呂の天井がカビだらけ・・・。

良く聞く話だと思われますが、どちらも結露が原因です。

なぜ押入やタンスの裏側に結露するのでしょうか?

押入は襖で仕切られ、中には布団が詰まっています。

襖や布団が断熱材になって、室内の熱が押入の奥に回らないようになっています。

タンスも同じです。タンス自体が断熱材となり、室内の熱を壁の奥まで伝わらないようにしているのです。

この為、押入の奥やタンスの裏側は冷えやすくなっていて、そこに水蒸気が回り込めば結露が発生します。

水蒸気は圧力差でどこまでも飛んでいきますから、熱が回らない部分でも回り込んでしまいます。

アウトドア用の衣服に『ゴアテックス』があります。こゴアテックスは空気は通さないけれど水蒸気は通します。

従ってビニールのように蒸れる事がありません。

水蒸気が通れる無数の微細な穴が開いているのですが、その穴はあまりに小さいので空気は通れません。

木の板に口をつけて息を吹きかけると、息は跳ね返ってきますが水蒸気は板の中を透過します。

ビニールクロスの下地に使われている石膏ボードも同じように中まで透過してしまいます。

それほど水蒸気は小さく、どこまでも回り込んでしまう事を忘れてはなりません。

押入やタンスの裏側が冷えるのは理解できると思います。

でも家の中には、まだまだ同じように熱が回らない冷え込んだ部分があるんです。

それが非暖房室です。

日本の家は特定の部屋だけ暖房して、他の部屋は寒いままが当たり前になっています。

これを『個別暖房もしくは採暖』と言います。

かっての私はこの状態に何の疑いももっていませんでしたが、欧米の家の中を見ればこの常識が日本だけのものだったと知る事が出来ます。

欧米では家の中全てが暖かいのです。

これを『全室暖房もしくは全館暖房』と言います。セントラルヒーティングなんて言い方もありますね。

さらに日本の場合は、家を留守にする時には暖房を消してしまいます。

これを『間欠暖房』と言います。

個別暖房で暖房している部屋の水蒸気が、冷えた非暖房室に流れれば結露の危険が生じます。

最も冷えた部分に集中して結露しますから、まず最初に結露するのは窓ガラスでしょう。

暖房している部屋の窓ガラスは結露しないので安心していると、北側の部屋やトイレの窓ガラスが激しく結露していたりします。

暖房している部屋の窓ガラスが結露しないのは、熱が回っているからです。

ガラスも温められているので暖房している間は結露しません。暖房を消すと結露が始まるはずです。

日本で一般的に使われている暖房機器と言えば、石油やガスを燃料としたストーブまたはファンヒーターです。

これらは室内の酸素を燃やして、燃焼ガスを室内に排気するので開放型暖房機器と呼ばれています。

開放型暖房機器は部屋の中で囲炉裏を燃やしているようなものです。

嫌なニオイを出し、二酸化炭素を放出し、窒素酸化物等の化学物質も吹き出します。

不完全燃焼を起こせば、とても危険な一酸化炭素中毒を引き起こします。

そうしたガスとともに大量の水蒸気が排出されている事はあまり知られていません。

石油を燃やすと二酸化炭素と水蒸気が発生します。

1リットルの石油では、実に1130gの水蒸気が発生するのです。

化学に弱い私には頭を抱える不思議な現象ですが、いずれにせよ驚くほどの水蒸気を排出しながら燃えている事を忘れてはいけません。

石油だけではなく、化石燃料は全て同じです。水蒸気はプロパンガスからも出ますし、都市ガスからはもっと激しく出てしまいます。こんな状態ですから、開放型暖房機器は結露を起こす最大の原因と言えるでしょう。

開放型暖房機器だけでなく、生活していればたくさんの水蒸気が発生します。

1日の生活でどれだけ水蒸気が発生するのでしょうか。

冬の40坪程度の家の中で4人家族が生活すると、1日に6.7kgの水蒸気が発生するという試算があります。

大変な量ですよね。

この水蒸気を除去するのが換気です。通常の換気をしていれば、この水蒸気を排出する事ができるのでしょうか。

一般に生活上の空気汚染を防ぐために必要な換気量は0.5回/時とされていますが、0.5回/時の換気をした場合の水蒸気排出量は、東京の場合13.1kg/日になります。

換気をしていれば、生活上発生する水蒸気は充分排出する事が出来るようですね。

でも、この換気すら出来ていない家がたくさんあった事になります。

断熱・気密性に無頓着な日本の家は暖房にも無頓着で、個別暖房で間欠運転を当たり前にしていました。

そして有害なガスと共に水蒸気を大量に排出する開放型暖房機器を燃やして不安になる事もありませんでした。

しかし隙間だらけだった日本の家も今では気密性が高まり、機械的な換気が必要になっているのに、隙間風で十分と思い込んで換気を行おうとはしません。

かっては自然素材で作られ調湿性を持っていた内装材も新建材に代わり、空気内の湿度をコントロール術も失いました。

こんな状況は、結露して当たり前というよりも結露させる為に生活をしているようなものです。

現代の日本の家は、色々な意味で『結露発生器のようなもの』なのです。

みなさんの家に結露があるとしたら、思い当たる節が多々あったかもしれません。

表面結露が発生している家では、間違いなく『内部結露』が発生し、躯体を腐朽菌やシロアリが食害している恐れが高まっています。

外気と同じ温度で生活していれば、結露の問題は解決する事が出来ますが、健康で快適な生活を送ろうとすればそれは無理な対策となります。

なんだか、わからなくなってしまいましたね。

機会がありましたら、内部結露のお話もご紹介したいと思います。

でも大丈夫です。

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5月22日(日)10時~17時

構造現場見学会を開催します。

家づくりを真剣に考えている方には、是非ご覧いただきたいと思います。

詳細は弊社HPにてご確認ください。

社員一同、心よりお待ちしています。

  

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  posted by Assed Red

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