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換気についての基本的なお話しをご紹介しています。
第13回目は『ダクト式換気システム』というお話です。
ダクト式換気システムには、居室に室内端末部材のある第1種換気・第2種換気・第3種換気及びトイレ・浴室・台所等水廻りに室内端末部材のある局所換気を利用した換気があります。
ダクト式換気システムを採用する場合は、ダクト計の太さやダクト配置の計画を圧力損失(抵抗)の小さい設計にすると、換気設備の運転に掛かる電気代を節約する事が出来ます。
設備予算を切り詰めようと細径のダクトを用いる事がありますが、風量に見合った適切な太さのダクトを用いる事が大切です。
住宅の場合はダクト等の圧損低減の為に主ダクトと末端ダクトを共に直径100mm以上にする事で、同じ風量でも消費電力の少ない換気装置が採用できます。
各室に端末部材があるダクト式の換気システムは、躯体との取り合いから100mm以上のダクトを使用出来ない場合もありますが、その場合も可能な限り75mm以上のダクトを使用するのがポイントです。
ダクトの長さを短くして曲がりを少なくする事により、圧損を抑える事も可能です。
そうする事により、より小型の換気装置を採用する事が可能になります。
ダクトは、内表面が滑らかで施工時に潰れや破損しにくい樹脂製品もしくはスパイラルダクトにします。
アルミ製フレキシブルダクトは、曲げ具合で圧損が大きくなりやすく、曲げによる破損の危険も大きくなります。
換気設計時の性能が発揮出来ない要因にもなりますから、お勧めは出来ません。
今回はここまでとします。
次回のお話は『消費電力が小さい換気装置』となります。
幻冬舎ルネッサンス 刊/北村忠男 著/高気密木造住宅をもっと知ろうから抜粋させていただいています。
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posted by Hoppy Red
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