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換気についての基本的なお話しをご紹介しています。
第17回目は『換気風量測定』というお話です。
計画換気で最も重要なのは、施工後に換気設備の風量測定を行う事です。
換気風量測定を行わないと、計画された換気風量や換気性能が確実に確保されている事が判らないからです。
換気設備の風量測定には、フード付風量計が利用される例が多いようです。
フード付風量計
ピトー管式風量計
フード付風量計は『フード』を有する風量測定器の呼称で、室内あるいは室外の換気装置の端末部材(屋内吸込端末や吹出端末、屋外フード等)に測定器を当てて風量を測定するものです。
天井に設置された端末部材(排気口)
壁に設置された端末部材(給気口)
風量測定は計画した風量が得られている事を確認するだけではなく、各端末部材における風量のバランス調整の際や計画風量が得られていない場合の原因推定の為にも有効です。
各端末部材での測定を行う事で、風量が少ない端末の系統についての問題や、全体風量が少ない場合における主ダクトやファンユニット本体についての問題を推測する事が出来ます。
また風量測定を行った結果、計画風量以上であった場合は計画風量に近づくように調整する事で、消費電力や換気負荷が低減され、より省エネ効果が得られます。
フード付風量計による測定風景
ピトー管式風量計による測定風景
今回はここまでとします。
次回のお話は『換気ファンとモーターの寿命』となります。
幻冬舎ルネッサンス 刊/北村忠男 著/高気密木造住宅をもっと知ろうから抜粋させていただいています。
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