早寝早起きが良いようです。

おはようございます。

今日は日曜日で、現場は休業中。

照明について書かれた話をご紹介したいと思います。

同じ明るさを確保する為の照明エネルギーを省エネ順に並べてみると、以下のようになります。

1.自然光

2.LED

3.電球型蛍光灯

4.白熱灯

残念ながら、照明器具は電球を使わないと使用する事が出来ません。

住まいの照明デザインを考える場合、以下に挙げるJISの照明基準を参考にすると良いでしょう。

温熱環境計算ツールで照明エネルギー消費量を計算する上でも、これを参考にしているようです。

同じ住宅内でも、部屋の用途によって適切な照度は異なります。

なおリビングルームでは様々なシーンが想定される為、シーン毎に適切な照度が確保出来るように照明の組合せを行う事が省エネの秘訣です。

読書をする為の照度を部屋全体で確保する必要はありません。

光のクォリティーを落とさずに、如何に電力消費を下げるかが照明における省エネ化の課題と言えます。

昼間のうちは照明を点ける事なく必要な明るさを確保出来る設計が必要ですし、これもパッシブデザインのひとつと言えるでしょう。

そのような配慮がなされた上で、日没後の照明エネルギーを減らす為には、まず白熱灯を蛍光灯に変える必要があります。

これで照明の消費電力はおよそ1/4に激減します。

オフィスなどでは、昼間の電力消費量の中で照明エネルギーが占める割合が最も大きいため、より省エネなLED照明を採用する余地もあると思われます。

しかし改正省エネルギー基準以下の外皮性能の住宅では、エネルギー消費量全体の中で照明エネルギーの割合はまだまだ小さく、蛍光灯の採用でも十分な削減効果が得られるはずです。

昼間に照明器具を使わず、自然光だけで明るさを賄えるように設計する際に難しいのは、明るさを採り入れつつ外部からの視線を如何に遮り、如何に日射熱を遮るかという事です。

特に夏季は、ブライントや庇などで直射日光を遮った上で間接光を室内に入れるような仕組みが必要になります。

次に日没後の照明の省エネ対策ですが、お勧めは出来るだけ暗くして過ごす暮らし方となります。

読書灯などは別に用意していただき、日没後のご家族や友人との団欒の時間は、不必要に明るくせずに過ごした方が気持ちも落ち着くと思います。

同じく廊下などの照明も、人感センサーで足元だけを照らした方が良いでしょう。

夜間のトイレの際など不必要に目が覚めてしまわず有効です。

もしLEDを選ばれる場合は調光スイッチを上手に活用して、居室の様々なシーンに対応した照明モードをつくると良いでしょう。

LED電球は電力消費量のとても少ないイメージがありますが、「それに交換したところ以前よりも暗くなった。」という方も少なくないはずです。

もちろん明るさを抑えてストレスを感じなければ、問題ないのですが肝心なのは必要な明るさにした場合の消費電力だと思います。

上表は明るさの単位である『1ルーメン』当たりの消費電力を比較したものです。

メーカーによってバラツキはあるものの、電球型蛍光灯に対して最大30パーセントの消費電力となっています。

いかがでしたか?

エクスナレッジ 刊 / 図解エコハウス / 竹内昌義・森みわ 著より抜粋・加筆させて戴きました。

  

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