断熱窓の取付、完了しました。

『FPの家 Y邸』

断熱サッシの取付が完了しました。

 

2階バルコニー窓の写真です。

断熱玄関ドアも取付完了しました。これで戸締りもバッチリです。

 

窓と壁パネルの間に設けられた『10ミリの隙間』には、ピンク色をした低発泡タイプの現場発泡ウレタンが既に充填されています。

発泡・硬化したウレタンを切除し、平にした上にアルミ気密テープを貼ります。

昨日の水道配管の廻りにも、アルミ気密テープがきちんと貼ってあります。

 

写真左は、HD金物の為に欠き取った壁パネルの穴に充填したウレタンを切除したところです。

右はウレタンの上にアルミ気密テープを貼ったところです。

2階合板と壁パネルの取合い部分にもテープが丁寧に貼られているのが見えると思います。

高性能ウレタンパネルと丁寧な気密施工により生まれる『FPの家』は、外皮性能の高さも特長のひとつです。

普通に施工しているだけで、今話題の『ZEH』だって可能となるレベルになっています。

上のイラストは、東京における『ZEH』の使用エネルギー収支を表したものです。

ZEHに必要な要件として、次の4つが挙げられます。

1.外皮性能がH25基準よりも30パーセント以上向上している事。

2.一次エネルギー消費量をH25基準よりも20パーセント以上削減できる事。

3.再生可能エネルギーを導入している事。(全量買い取り性を除く)

4.消費するエネルギーのうち家電等が消費するエネルギーを除いた全量を、創エネにより収支ゼロに出来る事。

その必要性能も上イラストのようになっています。

外皮性能(UA値)・・・H25基準0.87に対し0.6

一次エネルギー消費量・・・H25基準60GJに対し48GJ

創エネ・・・太陽光発電5KW・h

GJ(ギガジュール)、聞きなれない言葉だと思います。

暮らしに使うエネルギー合計を表す単位です。

体重70キロの人がマラソンで42.195キロを走る時のエネルギーは、約3000キロカロリーと言われています。

1ジュールは約0.239カロリーですから、1ギガジュールはマラソン約100回分に相当します。

60GJの消費エネルギーを48GJに減らすとすると、12GJ×100回ですから1200回分のマラソンを走るエネルギーを削減する必要があるようですね。凄いとは思いますが、どの位凄いのか全くわかりません・・・。

外皮性能が高ければ高いほど、断熱材を透過する熱が少なくなります。

気密性能が高ければ高いほど、家の隙間から漏れ出す熱が少なくなります。

すなわち、家の消費エネルギーが少なくなる事になります。

反対に外皮性能の低い家や気密性能の低い家は、消費エネルギーが増える事になります。

その分、太陽光による発電量を増やさないとゼロエネにはなりません。

言い換えてみると、以下のようになります。

大手ハウスメーカーの家が、FPの家よりも太陽光発電を沢山載せている原因がここにあります。

残念ながら、太陽光発電は天気や気温に左右されます。

屋根の上のパネルが汚れれば、発電量が低下します。

落ち葉や鳥の糞だって、低下要因です。

設備に頼ったゼロエネは危険です。

可能な限り、外皮性能と気密性能を高めた家づくりをお勧めします。

まずは、省エネです。

次に創エネです。

さらなる省エネの方法もあります。

風を上手に採りいれたり、日射を取得したり、遮蔽したり。

朝や夜の冷たい空気を取り込んだり・・・、こうしたパッシブな暮らし方もいいと思います。

早起きを心掛け、夜更かしをしない。

必要以上に部屋を明るくしない。

見ていないテレビは消す習慣をつける。

みんなで一緒に食事を採り、お風呂は続けて入る等々。

こうした、省エネな暮らし方を『ZEL(ゼロ・エネルギー・ライフ)』と呼んだ高名な建築関係者もいました。

低燃費な家に暮らし、自然の恩恵を受け、無駄のない快適で健康な暮らし方を楽しむ・・・。

FPの家には、そんな暮らし方が似合うと思います。

  

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