ガラスマットを敷いています。

 

『FPの家 Y邸』

朝から、2階バルコニーの防水を行うために防水屋さんが入っています。

有機溶剤の臭いがプンプンします。(すぐに抜けるので問題はありません。ご心配なく・・・。)

今回採用したのは、毎度おなじみの『FRP防水工法』です。

ファイバー・レインフォースド・プラスチックの頭文字を採っているそうです。

防水層にガラス繊維で強化したプラスチックを塗る事で、バルコニーの床や立上りからの雨水の侵入を防ぎます。

こちらが不飽和ポリエステル樹脂、これに溶剤を混ぜます。

補強用のガラスマットです。

まずは、入隅部分に『面木』を取付ます。

 

排水口に、ドレンおよびオーバーフロー管を取り付けます。

下側の太い管がドレン管(排水管)です。水勾配が取られています。

上側の細い管はオーバーフロー管です。

万が一排水口が詰まってしまい、防水層が雨水で一杯になる事を想定しています。

ここから排水する事で、サッシ下端から室内に水が侵入する心配がなくなります。

と言っても、オーバーフロー管が詰まってしまえば元も子もありません。

ゴミ等が詰まらないように、定期的な清掃が求められる部位といえるでしょう。

この後は、床および立上り部の付着物の撤去および清掃が行われます。

そいて、いよいよバルコニーの床および立上りに溶剤と樹脂を混ぜたものをローラーで塗布します。

ガラスマットを敷き込みます。

 

ガラスマットに樹脂を浸み込ませます。

この後、小さいローラーを使ってガラスマットの中の空気を丁寧に抜いていきます。

ひと通り、この作業を繰り返して『1回目の作業』終了です。

樹脂が乾くのを待って、『2回目の作業』を行います。

場合によっては、『3回目の作業』を行う事もあります。

1回の作業で終わらせるものを『1プライ』といいます。ガラスマットが1層という事です。

防水層の下に居室が無い場合は、1プライにする事が一般的なんだそうです。

下に居室があれば2プライになります。

今回の場合は2プライとなりました。(もっとも、弊社では最低2プライとしているんですけど・・・。)

より高い防水性を求める場合には3プライとします。

この上にトップコートを塗布します。

これがトップコートです。

紫外線から樹脂の表面を保護します。弊社ではグレー色を採用しています。

室内では、大工さん達が静かに作業を進めています。

 

玄関土間に断熱材を貼っているところです。

床パネルと土台のジョイントや釘頭の気密処理も忘れません。

 

サッシの廻りに吹いたウレタンもきれいに切除して、アルミテープが貼られています。

水道配管も同様です。

午後、瑕疵保険会社の検査員による第3者検査が行われます。

今回は『躯体および構造金物』の検査になります。

検査の模様と、FRP防水や玄関土間の断熱については後程改めてご報告します。

  

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