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天気の良い日曜日。
現場は休業です。
朝から、瑕疵保険の延長保証をご希望のお宅にお邪魔します。
その後、定期巡回サービス及びメンテナンスの為に2件ほどOB宅訪問。
車で15分を商圏としている弊社だから出来る荒業ですよね。
今回は、『一次エネルギー消費量』という聴き慣れない言葉について書きたいと思います。
電気や灯油・ガス等の家庭で使われるエネルギーの事を二次エネルギーと言います。
家庭で消費されるエネルギーのもととなっているのが、化石燃料や原子力・水力などの自然から得られるエネルギーであり、これらを一次エネルギーと呼びます。
平成25年基準では家庭で消費されるエネルギー量を一次エネルギーで表示します。
一次エネルギーは『J(ジュール)』という単位で表します。
また、1,000,000J=1MJ(メガジュール)。1,000MJ=1GJ(ギガジュール)と表します。
ちなみに、1 MJの仕事は仕事率 1 kW で動作する装置が1000秒にする仕事です。
1MJの熱量で0度の氷を3Kg溶かすこともできます。
また、それぞれの二次エネルギーは以下の値で一次エネルギーに換算する事が出来ます。
灯油・・・37MJ/L
LPG・・・50MJ/m3
都市ガス・・・45MJ/m3
電気・・・9.76MJ/kwh
省エネ基準で指定されている『一次エネルギー消費量算定用WEBプログラム(住宅用)』を使用し、住宅の一次エネルギー消費量を計算して評価します。
住宅の一次エネルギー消費量により☆の数で表します。
省エネ度の目安とする取組ですが、せめて☆☆☆を取る事(H25基準の90パーセント以下)が省エネ住宅の最低条件と言えるでしょう。
4月からスタートした『BELS(住宅版)』の場合は、☆の数は5つまであります。
☆☆☆でH25基準の90パーセント以下
☆☆☆☆でH25基準の85パーセント以下
☆☆☆☆☆でH25基準の80パーセント以下
となります。
ちなみに☆☆☆☆☆で、かつ外皮基準がUA値0.6以下であり、家電その他を除く一次エネルギー消費量の全てを再
生可能エネルギーでゼロに出来る住宅を『ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)』と言います。H25省エネ基準は
2020年に従来の誘導基準から義務基準に変わります。
これからの家づくりにおいて、『H25省エネ基準(省エネ等級4)』は最低の基準になるという事です。
今後の住まいづくりを行う上で、実際のエネルギー消費量を左右するいくつかの要素を知る事は重要だと思います。
上図は家庭のエネルギー消費量を決める要素を表したものです。
家づくりを考える際には
躯体性能(外皮性能)
自然エネルギーの利用(日射遮蔽・日射取得・採風・採涼)
高効率設備(省エネ設備)の導入
の順で検討する事が大切です。
高効率設備に頼った家づくり(スマートハウス)では、健康・快適な暮らしの為の省エネ住宅にはなりません。
まずは、高断熱・高気密化は図ります。
日射条件や周辺環境に問題が無いようであれば、再生可能エネルギーを活用するのも良いと思います。
高効率設備は、残念ながら長期間に渡り安定した性能を約束してくれません。
これに頼った住まいづくりや必要以上の設備投資はお勧めできません。
HEMSを利用したスマートな家づくり、どうなんでしょうか?
メカに頼った家づくりや、『もったいない根性』を刺激し不健康な省エネに繋がらない事を願います。
風通し・日当たり・騒音や臭気・排気ガス・地域の防犯性等、周辺環境が整っているのであれば、パッシブ設計を採り入れてみるのも良いと思います。
自然環境と向き合いながら、快適さを求める為の働きかけが必要にはなります。
早朝、窓を開け涼風や冷気を採り入れる。
日が昇ったら窓を閉じて暑気の侵入を防止し、すだれや外部ブライントを下げて日射侵入を防ぐ。
こうした習慣を身に着ける事で、快適さと省エネを得る事も可能です。
『FPの家』であれば、高い外皮性能と普通の設備で☆☆☆☆☆が取得できます。
あとは、設計者と相談してください。
予算と生活習慣、今後の方針をよく検討してみましょう。
健康・快適で省エネな住まいづくりを実現できると思います。
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posted by Asset Red
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