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定期巡回サービスの合間を縫って、昨年お引渡ししたお宅にお邪魔してきました。
掃出し窓の補助錠が固くなったという事で、お手入れ方法のレクチャーが目的です。
こちらのお宅の掃出し窓に採用されているのは、LIXIL社製高性能樹脂サッシ『マイスターⅡ』です。
クレセントとは別に、障子下部の框部分に補助錠が設けられています。
写真の矢印部分を押したり引いたりして、補助錠を施解錠します。
この部分の動きが固くなってしまい、施解錠が困難になったようです。
用意したのは、『シリコンスプレー』と付属ノズル。そしてティッシュペーパーです。
シリコンスプレーの吹き出し部に付属ノズルを装着し、補助錠の可動部に吹き付けます。
溢れ出してきた液体をティッシュペーパーで拭き取れば完了です。
お客様に作動確認をしてもらいました。
もちろん、問題なし。速やかに撤収してきました。
作業中に様子をご覧になっていたご主人に、私がアドバイスしたのはただ1点でした。
「シリコンスプレーとCRC5-56を間違えないようにしてください。」
似ているようで少し違う両者です。
その違いを簡単に説明したいと思います。
まず『CRC5-56』などのオイルスプレーには『溶剤』が含まれています。
判りやすく言えばペイント塗料の薄め液や灯油などのような物と考えるといいでしょう。
これが独特の臭いの元であり、特長である高い浸透性を産む元でもあります。
また、それが故にプラスチックなどに使用すると部材を傷める原因になってしまいます。
スプレーを吹き付けると隙間にどんどん潤滑成分がしみこんでいく。
これがCRC5-56などのオイルスプレーのセールスポイントです。
では、シリコンスプレーはどうでしょうか?
こちらのタイプに含まれる成分をチェックすると、CRC5-56などの様に溶剤が含まれていません。
そのため、吹き付けても隙間にしみこみにくいです。
そして吹き付けた物の表面に潤滑成分の皮膜を形成します。
これがシリコンスプレーの特徴です。
同じ様に「金属の潤滑」という目的を持つ商品ですが、そこに含まれる成分の差で前者は『金属の防錆』、後者は『プラスチックの潤滑』という異なる用途を持つ訳です。
簡単に言えば、金属はCRC5-56。プラスチックはシリコンスプレーという事になります。
こんな些細なトラブルであっても、電話一本では伝えにくい事もあります。
専門用語も多く、説明しにくい事だってたくさんあるでしょう。
メーカーや職人に行かせてみたら、たいした事でもなかった。なんて事もあります。
何かあったらすぐに顔を出す。その場で対応できる事はすぐにやる。
こうした対応が出来るのも、地域密着工務店のメリットだと思いますよ。
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posted by Asset Red
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