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今日は水曜日。
アセットフォーはお休みです。
空模様もなんだか怪しくなってきましたね。
空を睨みつつ、憂鬱な一日を送る羽目になりそうです。
気を取り直して、こんな話はいかがでしょうか?
水蒸気の話です。
氷が融けると水になります。
水に熱を加えると水蒸気になります。
学校で習ったのを思い出しますね。
では、問題です。
水蒸気分子の大きさはどの位でしょうか?
答えは10万分の4ミリメートル、コンクリートの壁も通り抜ける小ささです。
知っていましたか?
酸素や窒素、空気の粒子より小さいそうですよ。
こんなに小さい水蒸気ですから、その侵入を食い止めるのは至難の技。
建物に侵入した水蒸気は、様々な悪さをします。
空気は温度が高い程たくさんの水蒸気を含む事が出来るといいます。
例えば20度の空気には、1立法メートル当たり17.3グラムの水蒸気を含む事が出来ます。
1メートル角の水槽の中に1センチ角の角砂糖が17個と少し入るとイメージしてください。
温度を0度に下げると、4.8個しか入れなくなります。
残りの角砂糖12.5個は、居場所がなくなり水槽の外に出される事になります。
これが『結露』という訳ですね。
外気温度0度。
水蒸気いっぱいの空気が室内に取り込まれ、20度まで暖められました。
1立法メートル当たり17.3個-4.8個ですから、12.5個分の角砂糖を入れるスペースが残っている事になります。
1立法メートル当たり17.3個の角砂糖に相当する水蒸気量を『飽和水蒸気量』といいます。
また、1立法メートル当たり17.3個分の水蒸気量がある状態を『相対湿度100パーセント』といいます。
一般的には湿度100パーセントと言っていますが・・・。
先述の場合であれば4.8個分の水蒸気/17.3個分の水蒸気ですから、相対湿度27.7パーセントになります。
相対湿度100パーセントの空気に含まれる水蒸気量は温度によって全く違います。
温度が高くなるほど座席数が多くなる車をイメージしてください。(そんな車、あるわけないですけど・・・。)
0度の場合は5人乗りのセダンです。
これが20度になると、17人乗りのマイクロバスに変わります。
座席が余っています。
この時の空気は乾燥しています。相対湿度27.7パーセントですから、喉が渇いて仕方ありません。
反対に温度を下げると、4人乗りの軽自動車に変わります。
1人乗れなくなってしまいました。
これが結露ですよね。
30度であれば、30人乗りのバスになります。
定員4名の軽自動車と定員30人のバス、どちらも定員いっぱい乗っていれば湿度100パーセントとなります。
湿度100パーセントを超えると、その分の水蒸気が結露となって建物に悪さをする事になります。
夏に比べて冬に結露が多いのは、こんな理由があったからなんですね。
つづく・・・。
posted by Hoppy Red
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