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『木育』と言う言葉をご存知でしょうか?
森を育むための教育活動です。
逆を言えば、人を正しく育むためには森(木)が必要であるという事を理解するための教育です。
今回は、そんな話です。
健康な子供たちは邪魔される事がなければ、6歳頃までに1.5万時間遊ぶそうです。
学童期であれば、1.0万時間を遊んで過ごすようです。
子供にとっての遊びは生活そのものであり、遊ぶ事自体が目的です。
大人にとっての遊びと子供にとっての遊びは本質的に違うもののようですね。
子供の遊びは、子供達が自分に合ったやり方で、今まで知らなかったものへ慣れ親しんでいく過程です。
子供は知りたがり屋さんで、その好奇心が行動の最も重要な原動力です。
子供は誰でも遊ぼうとする姿勢を生まれた時から持っています。
しかし、自発的に集中力を持って人や物・出来事にぶつかっていく能力が発達するかどうかは、責任ある大人達の態度いかんによるようです。
子供にとって遊びは、発達する上で欠かせない重要な行動です。
子供の遊びを理解するために、以下の点に注意する必要があります。
1.遊び場をつくる
2.出来るだけ沢山遊ばせる
3.遊びを中断・無理強い・扇動しない
4.子供自身に試させ、充分やらせる
5.批判・手直しをしない
6.真面目な関心を寄せ、安易に褒め過ぎない
7.一人遊びの機会を与える
8.複数の子供たちと一緒に遊べるように協力する
9.子供の持ち物を尊重する
10.男の子用・女の子用とおもちゃの区別をしない
11.後片付けを大嫌いな作業にさせない
地球上の全ての生き物が生命を営む自然は、神秘さと不思議さに満ち溢れています。
そんな自然は、子供達の感性を育む最高の遊び場と言えるでしょう。
神秘さや不思議さに目を見張る感性を育む事が子供たちの発達に非常に大切である事を、レイチェル・カーソンは自著『センス・オブ・ワンダー』で教えてくれます。
もしも私が、全ての子供の成長を見守る善良な妖精に話しかける力を持っているとしたら、世界中の子供に、生涯消えることのない『センス・オブ・ワンダー(神秘さや不思議さに目を張る感性)』を授けてほしいと頼むでしょう。
この感性は、やがて大人になるとやってくる怠慢と幻滅や自然という力から遠ざかる事、詰まらない人工的なものに夢中になる事などに対する変わらぬ解毒剤になるのです。
上遠恵子(新潮社)より
「おもちゃはその国の文化水準を表す」と言ったのは、中国の作家、魯迅(ろじん)です。
今、子供達の周りには沢山のおもちゃが溢れています。
本当に子供を大切にしているものかどうかを、大人はもう一度見つめ直す必要がありそうです。
木はおもちゃの素材として大きな魅力を秘めています。
例えば、木と木が触れ合う優しい音の「ガラガラ」は、お母さんの声と同じように赤ちゃんの耳に届きます。
積木は手に自然な発汗を促し、木のぬくもりと重さが遊びに安定感を与えます。
実際におもちゃで遊んでみることで、良いおもちゃの条件を考えてみましょう。
先日の『ウッドライフアドバイザー』講座で学んだ事を、一部ご紹介しました。
『木が育む感性』を科学的な根拠を示しつつ、身近な事例と共にご紹介できるのが、ウッドライフアドバイザーです。
『木育』や『住育』が囁かれる昨今だからこそ、必要な知識かもしれません。
もちろん、知っているだけでは意味がありません。
実践してみて、我が身をもって納得する必要があります。
幸い私の周りには、沢山の自然や木製品があります。
大人と違い、素直に反応することが出来る幼い子供もいます。
その体験を通じて、木の大切さや木と共に生きる大切さをお伝えできればと思います。
posted by Hoppy Red
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